ギターは何歳から始められるか? ~ぶっちゃけ子供には無理~

「子供にギターを習わせたい!」
「ギターって何歳くらいから弾けるの?」

お子さんにギターをやらせてみたいと
思われている保護者の方もいらっしゃるでしょう。

キビしいことを言うようですが
タイトルどおりです。

ぶっちゃけギターは子供には無理(かなり難しい)です。

その理由
どうしてもやらせたいという保護者さんむけに妥協案を解説します。

キレイ事は言いません
ギター講師としての本音です。

ギターを弾く子供

習い事の本質

世の中にはお子さんむけに様々な習い事がありますよね。

音楽スポーツ語学PCスキルなど。

目的やきっかけはそれぞれでしょう。

お子さん自身が興味をもった、あるいは
保護者さんの意向でやらせている。

特に語学やPCスキルなどの教育系は
お子さんの将来のために、と教育熱心な保護者さんが、

お子さんの興味とは関係なくやらせているんではないでしょうか。

別にそれに対してどうこう言うつもりは無いですけどね
習い事の本質は「楽しむこと」です

楽しむ、とは
単にその習い事の作業中が楽しいということもありますが、

次のステップへの興味をもつ
成長を感じる
自信につながる
ということも含めて楽しむ、だと思います。

その根本にあるのは何か?

できること」なんです。

できないと楽しくないし
次のステップへの興味もわきません。

当然成長もしないし、自信も持てないでしょう。

小さいお子さんにギターをすすめない理由

僕が小さいお子さんにギターを進めない理由

それは上記の「楽しむ」ができないから。
つまり「できる」ということが難しいんですよね。

一番の、というか全てこれに集約できるんですが
身体が小さいという物理的な理由が原因なんですよ。

これこそ最大にして致命的な理由です。

ギターは指を大きく開く必要があります。
そして、押さえるときは基本的に指を起こしています。

となると必然的に
“ある程度の手の大きさ”が求められるんです。

お子さんむけのコンパクトなギターもありますよ。
エレキもアコギもです。

でもコンパクトさにも限度があるでしょう。

ギターは
強度やバランスを緻密に計算して
職人さんが非常に手のこんだ作業をして作られるものです。

ギター職人

ただでさえ大変なのに
それをお子さんむけに小型化するのって、どれだけ大変なことか。

楽器としてのクオリティを保ったまま極端な小型化を、
というのは無理です。

やはりギターはある程度の大きさになり
それに合わせて最低限の手のサイズも決まってきます。

手のサイズが足りないと、

指が届かない
→弾けない
→楽しくない

という状態に陥ります。

指が届かないなりに、お子さんが一生懸命頑張ったとしたら
今度は手を痛めることにつながりかねません

まだ小さな手を無理に開いたり
極端に力を入れたまま指を動かすようなことを繰り返していると、

当然、大人よりも負担が大きくなりますよね。

どうしても習わせたいなら

「小さい子供が通っているギター教室もあるじゃないか」
と思う方もいらっしゃるでしょう。

えぇ、ありますよ(笑)

ありますけど
問題は、前述した「習い事の本質は楽しむこと」にハマっているかどうかです。

お子さん本人は楽しいと思うことも多いんですよ。
「楽しい?」と聞いたら「楽しい」と答えちゃう。

でもそれって、ただ単純に
「音が出るのが楽しい」とか
「家でやらないようなことをやれているから楽しい」とかでしょう。

ある程度の年齢までは
余程イヤでなければ何でもかんでも
「楽しい」と答えてしまうものです。

「本人が楽しいならそれでいい」
と思うかもしれませんが、

小さな手でギターを弾くのは
決して楽ではないんです。

「音が出るからなんか楽しい!」
と思っていたとしても、小さな手に負担がかかっているなら、

続けさせたいと思いますか?
僕が親なら思わない。

解決法としては
手に負担の少ない弾き方をする。

つまり、その教室が
お子さんのことを考えて負担の少ない方法でレッスンを行っているか
です。

これができていない教室・講師なら
続けるのは得策ではありません。

子供だろうが大人だろうが
楽しかろうが楽しくなかろうが
レッスンに通えば(月謝さえ払えば)いい
というスタンスの教室・講師は少なからず存在します。

目安は?

では具体的に
何歳くらいからならギターを習わせてもいいのか?

一番の問題は手のサイズですよね。

なので年齢に限らず
身体の大きなお子さんと、そうでないお子さんとでは違います。

個人差が大きいので一概に言えませんが
一般的には小学4年生くらいかな。

10歳前後でしょう。

僕がレッスンで経験した限りでは
4年生以下だとかなりキビしいです。

4年生くらいだとお子さんむけの小さなギターであれば
なんとか形にはなります。

ただし、やはり手の負担を考えて
細心の注意を払いながらレッスンを進めていく必要があります。

最後に

小さなお子さんにはギターをおすすめしない
という話でしたが、

お子さん自信が興味を持っているならやらせてみるのもアリでしょう。

当スクールでは骨・筋肉などの身体の構造を考慮した
無理のない無駄のないレッスンを展開しています。
コンセプト・特長

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ただし、お子さんの手のサイズ的に無理だと判断した場合には
レッスンをお断りさせていただくこともありますのでご了承ください。

ギターは10歳以降から始めても充分に上達できます。
お子さんの負担を第一に考えていきましょう★



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