ボーカリストの寿命が一番短い

スポーツ選手には、いつか必ず「引退する日」というのが訪れます。

その点、広い意味でのアーティスト(ミュージシャン、画家など)は
身体が元気な限り、引退することはありません。

と言っても、衰えないわけではないです。
スポーツ選手に比べると全盛期がやや遅く長いというだけ。

そして、ミュージシャンの中では間違いなく
ボーカリストの寿命が一番短いです。

それはという日常でも使う部位を酷使するから。

できるだけ寿命を延ばすにはどうしたらいいか?

見ていきましょう。

どこを使うか

ミュージシャンは大きくわけて2種類います。

歌うか楽器を演奏するか、です。
つまりボーカリストかそれ以外

俺か俺以外。

俺か俺以外、のローランド

楽器の演奏は主に手足を使います。

管楽器は息を吹くので喉も使いますが、どっちかというと肺メイン?なのかな。
というか腹筋か。

いずれにしても楽器隊というのは基本的に喉を使いません。
手足を使って演奏するものです。

それに対して
ボーカリストというのは喉を使います。
それも酷使します。

手足は使いません。

動きをつけながら歌う人もいますが
あくまでパフォーマンスや自分自身のリズムキープのためであり、

歌唱に必ず必要なものではありません。

歌と楽器の決定的な違いがここです。

歌と楽器の決定的な違い

「ミュージシャン」「バンド」など
音楽をやっている人として同じくくりにされがちですが、

根本的に方向性が全く違うと言っても言い過ぎではないのかもしれません。

なにが問題か

手足を動かすというのは筋肉です。

一方、声を出すというのは声帯の作用です。

こちらも筋肉っちゃあ筋肉ですが
手足の筋肉ほど大きくもないし頑丈ではありません

そして、手足は日常的に楽器の演奏の動きをするかと言えば・・・

しませんよね。

ピアノを弾くような指の動きを日常生活でする人はいないでしょう。

まぁパソコンのキーボードは少し似ているけど。
力の入れ具合なんかは全く違うし、複数の指を同時に使うことなんて
ショートカットのときの2本くらいです。

対して、声を出すというのは日常生活でも頻繁に行います。

ここが問題なんです。

ボーカリストは声を出すのが仕事。
それなのに普段も(歌わないときでも)声を出さなきゃいけない。

普段の生活で
「一切誰とも会話をしない」
「声を出して笑わない」
「とにかく声を出さない」

という人はいないはずです。

人里離れたところで仙人のような生活をしているなら別だけど(笑)

ボーカリストとして生きているということは、絶対に人との関わりがあります。
つまり声を出さずに生活するのは不可能です。

ここもまた歌と楽器との決定的な違いです。

解決法

ではボーカリストはどうやって自分の喉を守ればいいのか?

とにかくストイックな生活をするしかないんですよ。

アルコールタバコ熱いもの辛いもの
など喉に負担をかける行為を避ける。

会話もできるだけ小声で、必要最低限の受け答えしかしない。

そして、おそらく「呼吸」も多少は喉に負担をかけているんですが
さすがに呼吸しないのはマズイので、

よく知られているとおり
加湿器や水分補給などで乾燥を防ぐ。

あとは、喉(首周り)を冷やさないとか。

なかなか大変ですね・・

アルコール・タバコ・熱いもの・辛いものを避け
会話も必要最低限。

水分を常に持ち歩き、年中ネックウォーマー。

仙人になるしかないな(笑)

最後に

ボーカリストは本当に大変です。
楽器のプレイヤーが大変じゃないわけではないですが。

喉という繊細な部位を使う以上
ケアに対してはかなりの責任があります。

お会いしたことはないですが、某有名ボーカリストの中には
本当に上記のようなストイックな生活をされている方もいるようです。

これぞプロ。

昔のロックバンドなんて
アルコール、タバコ、ドラッグが当たり前みたいな時代もありましたけど。

よくそんなんで歌えたな(笑)

喉を酷使する、という点では声優さんも同じでしょう。

ボーカリストや声優はネット上でもすぐに
「劣化した」
なんて言われます。

確かに劣化というか衰えは早いです。
だからといってネット上で言う必要は無いけど。

プロとしての活動を何年やるか、なんて個人の勝手ですが
長く活動したいならケアは欠かせません

楽器のプレイヤーだってそうです。

怪我なく・無理なく演奏する方法を
僕は今後も追究していきます。

レッスンに興味のある方は
お気軽に問い合わせください★

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