ロックミュージックが終わりそうです。
終わりと言っても
ロックというジャンルがなくなるとか
見向きもされなくなり完全に廃れるって意味ではなくて、
ロック至上主義という一つの時代、大きなうねりのようなものが終焉をむかえる
という意味です。
その原因は・・
やはりロックを作ってきた人たちにあります。
詳しく見ていきます。
ロックとは
ROCKとは、ご存じのとおり音楽の一つのジャンルですね。
ロックンロール(Rock and Roll)やロックミュージックなどと呼ばれます。
まぁジャンルというものが概念というか、定義のはっきりしないもののため
諸説ありますが、1950年代初頭にR&Bやブルース、カントリーなどが融合して誕生したと言われています。
Rock and Rollは“揺れて転がる”ということから
踊ったり騒いだりすることを指します。
それまでのPOPSやバラードなどと違い
体制・政治・芸術など、既成概念に対する反発・反抗といった意味合いが強く、
また同時期に登場したエレキギターが中心となった
やかましいサウンド(当時の大人はそう思った)も手伝って
若者の間で急速に広まっていきました。
アルコールやドラッグなどと結びつきも強く
当然、大人たちは気にくわなかったわけです。
日本でも
エレキギターと赤いシャツは不良と言われた時代がありました(笑)
※僕のオヤジ談
Chuck Berry(チャック・ベリー)や、

Little Richard(リトル・リチャード)
(魅惑のシンガー ~Little Richard編~)

そしてElvis Presley(エルビス・プレスリー)

などがロックの黎明期を支えますが、
なんといっても決定的に世界を変えたのは
THE BEATLESの登場でしょう。

音楽の歴史は「ビートルズ前・ビートルズ後」とか言われたりもします。
それくらい衝撃的な転換点だったんです。
ロックを作ってきた人たち
現代に通ずるロックというものが誕生するきっかけになったのが
THE BEATLESだとして、
様々なミュージシャンやバンドが
それぞれの時代を作り、牽引してきました。
Jeff Beck
Eric Clapton
Jimi Hendrix
David Bowie
Rick Derringer
Janis Joplin
Led Zeppelin
Deep Purple
Queen
The Doobie Brothers
Eagles
Van Halen
KISS
Journey
Ramones
Sex Pistols
U2
Duran Duran
Red Hot Chili Peppers
Bon Jovi
Guns N’ Roses
Nirvana
Green Day
Mr.BIG
Marilyn Manson
Oasis
などなど。
魅力的なミュージシャンは沢山いますが、書ききれないので
わりと知名度が高い(であろう)人たちを挙げてみました。
メタル系やミクスチャー系は外しています。
さて、この人たちの活躍は言うまでもないですが
この人たちの何が原因でロックが終わりそうなのか?
それは、単純に本人たちの寿命です。
先に挙げた人たちの生年および生存状況を見ていくと、
Jeff Beck(故人)
Eric Clapton(1945年)
Jimi Hendrix(故人)
David Bowie(故人)
Rick Derringer(1947年) ※2025年5月逝去
Janis Joplin(故人)
Led Zeppelin(ジミー・ペイジ1944年)
Deep Purple(リッチー・ブラックモア1945年)
Queen(フレディ・マーキュリー故人)
The Doobie Brothers(パトリック・シモンズ1948年)
Eagles(ドン・ヘンリー1947年)
Van Halen(故人)
KISS(ジーン・シモンズ1949年)
Journey(ニール・ショーン1954年)
Ramones(オリジナルメンバー全員故人)
Sex Pistols(ジョニー・ロットン1956年)
U2(ボノ1960年)
Duran Duran(ニック・ローズ1962年)
Red Hot Chili Peppers(フリー1962年)
Bon Jovi(1962年)
Guns N’ Roses(アクセル・ローズ1962年)
Nirvana(カート・コバーン故人)
Green Day(ビリー・ジョー1972年)
Mr.BIG(ビリー・シーン1953年)
Marilyn Manson(1969年)
Oasis(ノエル・ギャラガー1967年)
とまぁ、こんな感じ。
バンドの場合は中心人物の生年を記載しています。
故人も多いし、上の方とかも完全に“おじいちゃん”の部類ですよね。
当のBEATLES本人たちも
John Lennon(故人)
Paul McCartney(1942年)
George Harrison(故人)
Ringo Starr(1940年)
と、ジェフベックやエリッククラプトンたちよりも上の世代。
次から次に若いミュージシャンは出てくるし、ロックは終わらないんじゃないの?
と思うかもしれません。
先にも述べたように、ロックというジャンルが消滅するわけではありません。
「ロック黎明期のレジェンドたちと直接関わった」
「まだロックが若い時代のとんでもない熱量を直に知っている」
という希少な世代がいなくなるということです。
この世代は1940年代生まれ
仮にロックの(ビートルズ後の)第一世代とします。
Green Dayのビリーなんて50代で世間的にはオジサンですが
ロックの歴史でいうと、もう全然若いポジションです。
レジェンドと直接関わった(1940年代生まれの第一世代)
レジェンドと直接関わった第一世代に師事した(1950〜60年代前半生まれの第二世代)
初期ロックは、ここまででしょう。
これより先の若い世代(1960年代後半以降の第三世代)は
ロックの精神だったり熱量だったりが変化しています。
ロックの、既成概念に対する反発・反抗や、
ハングリー精神というか
「新しいことをやってやる!」
「なんとしてものし上がってやる!」
という熱量が、
どうしても第一世代とは違ったものになっていきます。
これからのロック
第一世代がもう70代・80代となると
残り寿命はあと20年ほど。
ステージに立ってまともな演奏ができるか、という観点で言えば
もう10年もないかもしれません。
つまり、あと10年前後でロックが終わります。
第一世代がいなくなります。
その後もロックは継続しますが
初期ロックの匂いというか、風味を醸し出せる人はもう出てこないでしょう。
悪いことではありません。
そもそもがロック誕生以降、
ロックが一番、音楽やるならロック、というロック至上主義
がはびこっていたのが異常でした。
みんなで同じものを、という時代のせいでもあるんでしょうけど。
今はコンテンツが多岐にわたるので
みんなが同じものを聞く、なんてことはありません。
リスナーの棲み分けがかなり進んでいます。
90年代の
「出せばミリオン」とかありえんからね(笑)
いちロック小僧としては少し寂しい気もしますが
魅力的な新しいバンドも沢山出てくるし、それはそれで楽しめます。
良くも悪くも変化した新しいロックが
細々と続いていくんでしょう。
僕はこれからも細々とロックを味わっていきます★
ロックに対する思いなどある方は、気軽にコメントどうぞ。
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