昔のクラシック音楽家は作品を残していない?

音楽の父バッハ
音楽の母ヘンデル
交響曲の父ハイドン
歌曲の王シューベルト
ピアノの詩人ショパン

いや〜、こうなると「南海の黒豹」とか「マルセイユの悪童」とか
言いたくなっちゃうお年頃ですが(笑)

他にもね、モーツァルトは「神童」だし、ベートーヴェンは「学聖」でしょ。

昔の偉大な音楽家たちは、様々な異名で呼ばれるわけですよ。
だって功績がすごいからね。

僕はクラシックも好みます。
全然、詳しくないけど。

本当に素晴らしい音楽家だと素直に思っています。

しかし、あるときふと疑問に思ったんです。

こういう人たちって、自分の作品を残したと言えるのか? と。

アーティストは作品を残す

音楽家、彫刻家、画家、詩人など
昔から様々な芸術家がいますよね。

全てくくって「アーティスト」とします。

アーティストとは自分の作品を生み出す人
その生み出した作品によって後世の人々に影響を与える人

だと思います。

後世の人々に影響を与える、という点では
学者などもある意味アーティストなんだろうと思います。

なんか発見したり、実験結果とか論文とかで
影響あるしね。

んで、逆に考えると
作品をちゃんとした形で残さないと、後世の人に影響は与えられないわけです。

その昔、とんでもない天才画家がいたとします。
その人が“いた”という記録は残っているとして。

その人はすごく偏屈な人で、自分が描いた絵は誰にも見せず
自分が世を去る前に描いた絵を全て処分していたとしたら・・・

後世の人に影響なんて与えられません。

これじゃ意味がないですよね?

そのアーティストがどういう仕事をしたか、が
ある程度はっきりとした形で残ることが重要です。

何が残っているか?

昔のクラシックの作曲家たちは
素晴らしい楽曲の譜面を残しています。

そう、「譜面」です。
譜面のみ。

以前も書きましたが、譜面ってただの記号なんです。(譜面はただの記号
台本のようなもの。

どういう風に弾くか、が明確にはわからないわけです。
だって音源が残っていないから。

ベートーベン本人が弾いたレコードを聞いたことがありますか?
ショパン本人が弾いている動画を見たことがありますか?

誰もないんですよ(笑)

もしかしたらチューニングも違うかもしらんでしょ。

本人の強いこだわりで
ある音程だけ変則的に僅かに周波数を変えていたり、とかがあるかもしれない。

A=440Hzってのはあくまで現代の、しかも一般的な基準であって
絶対ではないわけです。

となると、その楽曲の本来の形というのは現代人は誰もわからないわけです。

本人しかわからない。
本人の頭の中にだけあるもの。

ある程度は再現できたとしても、細部までは絶対に誰も再現できない。

これって作品を残したことになりますか?

作品の説明というか概要みたいなものしか残してなくない?

再現性が無いのなら、誰も真の姿を知らないのなら
作品を残していないのと同じだと思うんです。

じゃ、どうすりゃいいの?

誰も楽曲の真の姿を知らない。

では、譜面しか残されていない現代人は昔のクラシックをどう楽しめばいいのか?

正解を求めないことでしょう。

「はは〜ん、なるほど」
「あなたはそういう解釈なのね」
っていう。

誰かがショパンのピアノ曲を弾いていたとしても
誰かがシューベルトの交響曲の指揮をしていたとしても

その人なりの解釈です。

所詮は「一意見」にすぎません。

なので
「この人の解釈は好き」
「この解釈は納得できる」

というものを探せばいいわけです。

クラシックとかジャズとかはね、わりとコアなファンの人で
蘊蓄たれてきたり、批判してきたりする人が多いんですけど。

例えば、世間的にはすごく評価の低いピアニストがショパンの曲を弾いていたとしてね

でも、あなたはその人が弾くショパンがすごくしっくりくるのであれば
周りの批判や意見など気にする必要はありません。

「だって誰も正解知らんやん」
と開きなおればいいだけです(笑)

この曲はこうでなきゃ、とか
この曲の演奏はこの人が一番、とか

言ってくる奴は無視するに限ります。

最後に

昔の音楽家は作品を残していない、と言いましたが
これは単なる批判ではありません。

正確には「現代人にわかるような形で残していない」ですね。

つまり
「誰も正解がわからないロマン」
「無限の可能性を秘めているワクワク感」
があるわけです。

譜面はいわば、古代の文献みたいなもの。

その曲があったことは事実かもしれないけど
詳しいことがわからない。

昔の曲は魅力満載です。

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