DTMは楽曲制作のハードルを下げたわけではない

DTMで楽曲制作をする人が増えています。

いわゆるボカロPというか
一人で制作して積極的に発信している人もいますよね。

別にボカロでなくてもいいんだけど。

んで、有能なクリエイターになる人もいるんですが
勘違い野郎も増えているんですよ確実に(笑)

DTMは
楽曲制作のハードルを下げたのではありません。

楽曲制作の間口を広げただけです。

詳しく見ていきます。

DTMとはなにか

DTMとはなんでしょう。

DTM=Desk Top Music、の略。
PCで音楽を制作することですね。

PCで音楽を制作することだから
プロの現場で本格的な機材で録音・制作しても
結局、DTMってことになっちゃうんですが。

一般的には
「家庭内で」「手軽に」というニュアンスを含んだうえで
PCによる楽曲制作となっています。

そして混同されがちなんですが
DAWという言葉もありますね。

これはDigital Audio Workstation。

PCで音楽制作するために必要な専用のソフトです。

つまり
DAWは制作ソフトそのもの。
DAWを使って制作する“こと”や、制作する“環境自体”がDTM。

DAWとDTMの違い

だから
「DAWで作曲します」も
「DTMで作曲します」も
間違いではないんですよ。

ソフトを使って作曲する、
ソフトを使ったそういう環境で作曲する、
となるでしょ。

このへんがややこしいところだよね(笑)

ここでは、これ以降
DTMで統一します。

ハードルが下がった?

DTMが登場した、というか
一般に広く普及し始めたのが90年代後半〜2000年代初頭です。

といっても
この頃はまだソフトウェア(DAW)もあまり種類がなく
かなり専門的な知識が必要だったため、

まだまだ
「現場のもの」
「職人の使う便利なツール」
という認識がありました。

価格もなかなかだったしね。

ところが技術が進むにつれ
ソフト自体が非常に扱いやすくなり、コストダウンも図られました

これによりますます広く普及しはじめ
冒頭述べたような、ボカロPみたいな人たちがワチャワチャ出てきます。

そんな世の流れを見てか
「自分もやってみたい」
「俺もボカロPになれそうだ!」
みたいなことを思う人たちが出てきます。

これが、大いなる勘違いです。

繰り返しますが
DTMは楽曲制作のハードルを下げたわけではありません。

プロのスタジオという特殊な現場だけでできたものが
自宅でも比較的似たようなことができるようになった。

つまり
作業環境を移すという意味で間口を広げたにすぎません。

バスケで例えるなら
ダンクシュートするのにリングが少しでかくなったようなものです。

ダンクシュートするための
身長、ジャンプ力、姿勢維持の体幹など
高さに到達するための基本スキルが必要なことにかわりないでしょ?

DTMに必要なもの

DTMを使うには
もっと言うなら、楽曲制作を行うには何が必要か?

「作詞・作曲・アレンジを全て行うなら」に限定します。

作詞・作曲・アレンジを行うには
作詞のセンスと
作曲のセンスと知識
アレンジのために楽器の経験とセンスと知識
が必要になります。

これらのスキルがないと
DTMでの制作はできない。

全然ハードル下がってないやん(笑)

だから
「俺もDTMでクリエイターデビューするぜ!」って息巻いている人は
ここを磨く必要があります。

自分がこのスキルを持っているか、を確認しましょう。

勘違いで突き進む

スキルを持たないままクリエイターを目指したらどうなるか?

それはそれは悲惨な状態になります。

わからないこと・できないことが多すぎて
絶望するでしょう。

まがりなりにも、なんとか1曲制作できたとしても。

聞く人が聞けば
「素人が作った」とわかるものになります。

圧倒的にセオリーから外れているからです。

音楽はある程度の制限の中で作られているんですよ。
音楽のパクリは仕方がない

コードなどもそうですが、楽器のフレーズなんかも
その楽器特有のフレーズがあったりします。

素人が作ると、ここが明らかに崩壊します。

例えばホーンセクション

ホーンセクション

管楽器である以上、フレーズの間にブレス(息継ぎ)が必ず入るんですが。

このへんがわかっていない人は
“ブレス全く無しのフレーズ”とかをブッこんできます。

酸欠で気絶するって(笑)

ドラムなんかも
「腕6本ありますか?」ってフレーズだったり。

どうやって演奏すんねん、ってフレーズが盛りだくさんなんです。

もちろん音楽の表現は自由ですよ。
「これが私の表現です」と言われればそれまでですが。

にしても、あまりにも極端なセオリーからの外れ方は
聞いていて不快というか、ずっと違和感が残ります

どうやるか

音楽的な経験・知識・センスがある、と。

そんなあなたは好きなだけDTMに没頭しましょう。
チャンスはいくらでもあるので頑張ってください。

スキルがないのに勘違いしている、そこのあなた。
順番に身につけていくしかないですよ。

ではどうやるか?

まず楽器に手をつけましょう。

ギター、ベース、ドラム、鍵盤。
どれか一つでもできたほうが良いです。

もちろん、理想を言うなら全て。

いわゆるマルチプレイヤー。僕のような。

全てをプロレベルでこなすことができるなら
それに越したことはありません。

プロレベルとまではいかなくても
各楽器の奏法や特徴・特性などを、ある程度理解しているだけでも全然違います

仮にギターがうまくてもドラムについて完全に素人だったら
制作した楽曲はドラムの部分で思いっきり素人感が出てしまうからです。

各楽器について基本的なところだけは
最低限おさえておく。

これが大事。

コード進行やアレンジなどは
とにかく知識、そして経験です。

頭でっかちでもだめだし
知識不足では遠回りになります。

しかしコツコツ続けていれば
ここに関しては順当に伸びていくと思います。

最後に

あまりスキルが無くても
たまたまバズったり、時代に合って一時的に売れたりすることはあるかもしれません。

しかし、付け焼き刃では長続きはしないでしょう。

ちゃんと知識と経験がある人のほうが生き残ります。

DTMを使った作業、つまり
エンジニアの作業ってほんとに職人技なんですよ。

片手間でやって、趣味でやって、
才能が爆伸びするようなものではありません。

活躍されているエンジニアの方たちはやっぱり凄い努力をされています

本格的にエンジニア、クリエイターを目指すなら
覚悟を決めないと。

僕はあくまでプレイヤーとしてのクリエイターなので
DTMに本気では手を出しません。

基本的なことは大丈夫ですが
あまり突っ込んだことは質問しないでください(笑)

しかし、DTMの基本的なことがわかったうえでの
演奏というのは非常にアドバンテージがあります。

プレイヤーはDTMのことを多少知っておくべきだし
エンジニアは楽器のことを知っておくべき、ということです。

一段上の演奏を目指したい方は気軽にお問い合わせください。
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