バンド再結成は期待しないほうがいい ~メンバーとファンの温度差~

自分の好きなバンドが解散すると
ファンとしてはどうしても望んでしまうのが「再結成」です。

気持ちはわからんでもないですが
やってる側の立場からすると、

「期待されても困る」
「余計なお世話だろ、ほっといてくれ」

と、なります(笑)

もちろんファンあってのバンドだし
ファンのおかげで活動できていたというのは間違いないです。

でも結局バンドは誰のものか、ってなると
本人たちのものなんですよ。

ファンがどうこう言うことじゃない。
というか、踏み込めない領域です。

解散にしても再結成にしても
色々と複雑な事情があったりするから。

詳しく見ていきましょう。

なぜ解散するのか

そもそも、なぜバンドは解散するんでしょう?

解散せずに長年活動を続けているバンドもありますが
少数派です。

出てきたバンドのほとんどは
解散、または無期限活動休止という事実上の解散状態になります。

よく考えてみてくださいよ。

どこのバンドメンバーでも
バンドマンである前に一人の人間です。

その一人の人間が、他の人間と何年も活動を共にするんです。
お互いの主張やゆずれないものを戦わせつつ。

普通に考えて難しいでしょう(笑)

あなたは何十年も仲がいい友達が何人いますか?
って話です。

解散理由を個別に見ていきます。

やりきった・先が見えなくなった

おそらく一番多いのがこの理由でしょう。

「やりきった」
「このバンドでの先が見えなくなった」
というものです。

文字通り、自分たちがやりたいことを全てやって
大満足で円満に解散します!ってバンドもいれば、

全力で頑張っているうちに、もがいているうちに、
色々見えなくなって
燃え尽きた」ってバンドもあります。

最初からズレていた

バンドのデビューには大人の事情により
寄せ集めのメンバーで無理やりデビューみたいなパターンもあります。

あと、それぞれが元々あまり仲よくないみたいな。

つまり、人間性だったりお互いの信頼度が構築されていないという点で
最初からズレていた、ってこと。

こんな状態でデビューしても
長続きするわけないです。

よく「音楽性・方向性の違いが出てきた」
なんて言われますが、

あんなもの嘘だからね(笑)

だって音楽性が違うなんて
最初っからわかっていることだから。

他のメンバーと好きな音楽が似ていても
やりたい音楽や表現方法まで全く同じってことは無いでしょう。

それが4人も5人も集まれば尚更です。

それぞれが好きな音楽・目指す音楽の
共通項で妥協して活動していくしかない。

それぞれの音楽性、その重なる部分を
バンドのカラーとして打ち出していく。

バンドメンバーそれぞれの音楽性

だからといって
「僕たち最初から共通項は少ないですよ」
って言うのも味気ないんで。

ファンの夢を壊さないように、と
音楽性の違いってことにしているんですね。

人として関わることが難しくなった

メンバー間の仲がよかったとしても、

活動を続けていくうちに「人としてどうなん?」って
思うことが出てくるパターンもあります。

  • 時間お金約束事などに対する不誠実さ
  • 過度のアルコールなどによる迷惑行為
  • ドラッグに手をだす
  • 宗教に依存しすぎる

などです。

こうなるとバンドメンバーとしての前に
人として関わることが難しくなってきます

メンバーの勘違い

バンドが売れたことにより
勘違いをしてしまうメンバーが出てきたりします。

あきらかにボーカルの実力やカリスマ性のおかげなのに
俺が作った曲のおかげだ、と勘違いするギタリスト。

ベーシストがリーダーのバンドに一番最後に加入したくせに
なぜかイニシアチブを握ろうとして口出しし始めるギタリスト

などです。

どことは言わんよ
例えば、の話だよ(笑)

やっぱりビジネスですからね。

たくさんのお金が絡むことで
メンバー間のパワーバランスが崩れ、そのまま空中分解なんてことも。

やむをえない事情

バンドを続けたいと全員が思っていても
やむをえない事情で解散を選択するパターン。

メンバー本人の体調面の悪化だったり
メンバーの家族・家庭の事情だったり。

なかには家業を継ぐことになった、とかね。

こればっかりはどうしようもないでしょう。

大人の事情

寄せ集めのメンバーでデビューさせられたり
と先に述べました。

デビューが大人の事情で決まることもあれば
解散が大人の事情で決まることもあるわけです。

80年代に活躍した女性ボーカルバンド
絶頂気にすでに関係会社の方針で解散が決まっており
まもなく解散しました。

かなり近い立場にある方から
後年に聞いた話です。

女性ボーカルはその後、ソロデビューしています。

特定のメンバーをソロデビューさせたいとなると
無理やり解散させることがあるようですね。

主にボーカルで。

まぁでも
ギタリストをソロで売り出したいから解散っていう
パターンもあるっちゃあります。

2000年代に活躍したインディーズバンドです。

このギタリストの方は今でも活躍されています。

解散したあとどうなるか

では解散したバンドはどうなるか?

これはバンド時代の各メンバーの
活躍ぶり・人気ぶりによって変わる傾向にあります。

メンバー全員が人気

メンバー全員が人気だったり華があったりすると
全員がそれぞれソロデビューしたりします。

なかには俳優とか音楽と別の道に進む人もいたり。

とにかく何かしらで全員が活躍するパターンです。

メンバーの一部が人気

特定のメンバーが圧倒的な人気を誇る場合。

例えばボーカルなら
ボーカルだけはソロデビュー。

他のメンバーは細々とインディーズでバンドやったり
楽曲提供やスタジオミュージシャンとしてなんとか食いつないでいくパターン。

未練なし

全員がミュージシャンというキャリアに区切りをつけ
新しい道へ進むパターン。

一般人というか、表に出てこない職業につく人も多いです。

堕ちる

バンド解散後、食えなくなっていまい
ダークサイドへ堕ちちゃうパターン。

ダースベイダーではないけども(笑)
誘惑に負けちゃうんですね。

ダースベイダー
STAR WARS / ダースベイダー

久しぶりにメディアに名前が出たかと思えば
何かの犯罪で御用になってるやん、ていう。

これ最悪です。

メンバーの誰かがやらかすと
かなりの確率で再結成への道は断たれます

やらかした内容にもよりけりですが。

再結成する理由

ここまで見たように解散理由は色々あります。
当然、再結成の理由も色々です。

人生いろいろ、男もいろいろ(島倉千代子)

心からやりたいと思った

解散のときに色々あったけど、

お互いに沢山の人生経験をし、人としてもミュージシャンとしても成長して
「またあのバンドで音が出したい!」と心から思えたパターンです。

おそらく少数派でしょう。

そもそも解散のときに色々あった時点で
余程のことがないかぎり再結成したいとはなりません。

お金がなくなった

解散後もミュージシャンとして順調にお金を稼ぎ続けるのはかなり難しいでしょう。

バンド時代にめちゃくちゃ稼いで
金銭感覚が狂ってしまったなら尚更です。

お金がなくなるたびに解散・再結成を繰り返すバンドもいます。

なんとなく

めちゃくちゃやりたいわけではない。
でも、やりたくないわけでもない。

そしてファンが望んでいる。

なら、とりあえずやってみっか!のパターン

ここから
「やっぱ楽しいわ!続けようぜ!」となるバンドと
「やっぱ一回こっきりでいいよね」となるバンドがあります。

再結成しない理由

さて、いよいよこの記事のメインテーマです。

頑なに再結成しないバンドがいるのはなぜか?

ここがわかれば本人たちとファンとの温度差
多少は理解できるでしょう。

解散理由の複雑さよりも
再結成しない理由のほうが複雑な気がします。

絶対にやりたくない

活動中に本当に苦労した
精神的に限界だった
解散時に色々あったことに懲りた

などの理由で
シンプルにやりたくないと思っちゃうパターン。

本人にとっては、もはやつらい思い出となっています。

美学をつらぬく

やれるだけのことはやって
断腸の思いで解散した。

だったらそこで永遠に終わり。
ミュージシャンの美学として再結成しないパターン。

これには技術的な側面もあります。
当時のパフォーマンスは出せない、と。

また表現に対する考え方もありますね。

当時(若い頃に)作った曲なんて今更やりたくない、っていう。

これは特にボーカリストに多いかも。

まだまだ未熟だった自分が書いた歌詞なんか歌えない、歌いたくない。
もっと深みのある表現をしたい、深みのあるメッセージを伝えていきたい。

こう考えているなら再結成は絶対にありません
美学を貫くタイプには、周りの説得が通じないからです。

修復不可能

先に述べた「絶対にやりたくない」
にも含まれる理由ですが。

活動中からメンバー間の仲がよくなかった
解散後に決定的な亀裂が入った

など、本人たちの関係がもはや修復不可能になっているパターン。

全員だったり、一部のメンバー同士だったり。

こうなると
周りのスタッフから再結成の話が持ち上がることすらないでしょう。

気持ち以外の問題

音楽もビジネスなので
何かと運営面の環境を整えないといけません。

本人たちのやる気があっても環境が整わない。
例えばスタッフがいない、お金がないとなると、

なかなか活動を再開できません。

ライブをするにも箱(会場)をおさえたり
スケジュール組んだりが必要です。

作品をリリースするのか
するならどこのレコード会社にするのか
どこのレコーディングスタジオをおさえるのか。

そういった細かいことを一つ一つクリアしてくのは
ハードルが高いんです。

最後に

いかがだったでしょう?

ファンとしては再結成を望むも
「色々考えるとなかなか簡単なことじゃない」

ということがわかったんではないでしょうか。

解散しないバンドもすごいですが
再結成してうまくやっているバンドもすごいんですよ。

今、どこかのバンドのファンという方は
今、この時間を大切にしてください。

バンド活動って奇跡なんです。

そのバンドと共有できる時間は
そんなにないかもしれませんよ。

解散してしまったら
本人たちの事情をくみつつ、

期待せずに
密かに再結成をのぞみましょう(笑)

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