ドラムスティックの握り方

新元号が決まりました! 素晴らしいですねー。
こう見えて(?)昭和生まれの僕としては「レイワ」って言いやすいので個人的には気に入ってます。皆さん、新時代の幕開けを祝って太鼓を打ち鳴らしましょう!(笑)

というわけでドラムのスティックの握り方についてです。
ドラムをやっていない人には当然わからないことだとは思いますが、スティックの握り方にも種類があるんです。大きく分けて二つ。レギュラーグリップとマッチドグリップ。さらにマッチドグリップは細かく三つに分かれたりします。
握り方によって演奏にも影響が出てくるので、すごく重要な部分です。

握り方の種類

マッチドグリップ(ジャーマン)

ではまずマッチドグリップからいきましょう。
「マッチド」というのは握り方が左右対称だから、つまりマッチしているのでってことです。
ギンギラギンにさりげないです。

ドラムスティック、ジャーマングリップ

このような握り方です。
はい、撮影の関係で片腕だけですが(笑)

手の甲が上を向いているため手首の力を伝えやすいです。
なぜかというと、手首はこの方向には無理なく動かせるからです。

手首の動かし方


この握り方は、ある程度の音量が必要なロック等にむいています。
細かいコントロールにはややむいていないかもしれません。

ちなみにこれはマッチドグリップの中でも「ジャーマングリップ」と言われます。

マッチドグリップ(フレンチ)

続いてこちら。
マッチドグリップの中で「フレンチグリップ」と言われる握り方です。

ドラムスティック、フレンチグリップ


親指が上を向いています。その為、手首でのコントロールはやや難しいです。
この方向には、あまり素早く動かせないからね。

手首の動かし方

基本的に親指と人差し指で軽くつまむように持ちますが、
フレンチグリップの場合、残りの三本指(中薬小)の可動域が大きく、細かいコントロールをしやすいです。
ドラマーの手元ってなかなか見えないところですが、スティックは三本指の開閉でコントロールしたりもするんですよ。ジャーマングリップに比べるとややヒジというかワキ?が閉まるので窮屈さがあるかもしれません。

マッチドグリップ(アメリカン)

ジャーマン、フレンチときて残りはアメリカン(笑)「アメリカングリップ」です。

ドラムスティック、アメリカングリップ

ジャーマングリップとフレンチグリップの中間のような握りです。要するにいいとこ取りですね。
音量も稼ぎつつコントロールもしやすくという感じです。当然、ジャーマン・フレンチ・アメリカンと厳密に角度や向きが決まっているわけではないので、おおよその比較です。

レギュラーグリップ

次に大きく分けたもう一つ、「レギュラーグリップ」です。
はい、でました。シャレオツ~(笑)

ドラムスティック、レギュラーグリップ

左手はこういう感じですが、右手はマッチドグリップです。

元々はマーチングバンドで使われる握り方ですね。
マーチングバンドは行進するので肩からベルトでスネアを吊り下げます。その際、スネアが傾くので叩きづらくなりますが、それを解消するために発生した握り方です。
非常に繊細なコントロールができるのでジャズ向きというか、ジャズドラマーによく好まれます。
ちなみにロックバンドでこの握りだとなぜか「カッコつけている」と思われがちです(笑)

まとめ

以上、スティックの握り方の種類でした。あくまで基本です。

指や手首を細かく動かしてコントロールしていきます。肘や肩の開き方、身体全体の構え方によって扱いやすさが変わってきます。
共通していることは、どの握り方も強く握らないということ。
これはギターのピックにも言えることですね。そしてどれが一番ということではなく、必要に応じて使いわけること。当然ギターのピッキングもです。ピッキングにも色々な使い分けがあるのです。それはまた別の回に。

楽器演奏はスポーツと同じです。ほんの少し身体の何かが変わるだけで音が変わります。
力加減、角度、意識。考えることは山ほどありますが、考え始めるとキリがありません。

僕も未だに試行錯誤中、そして五里霧中です(笑)