インサイドピッキングとは ~戻りがコツ~

みなさん大好き
インサイドピッキングアウトサイドピッキングの解説シリーズです。

シリーズといってもインサイドとアウトサイドの2回で終わります(笑)

インサイドピッキングのコツはずばり、

戻りの速さです。

どういうことか?
早速いってみましょう。

インサイドピッキングとは

今回はインサイドについてなので
アウトサイドについては別の回で。

ピッキングは4種類あります。

  • オルタネイトピッキング
  • インサイドピッキング
  • アウトサイドピッキング
  • エコノミーピッキング

です。

このうちオルタネイトピッキングは同弦上
残りの3つは弦移動の際に使うピッキングです。

つまり
弦移動をするかしないかで言うとまず2種類
んで、弦移動の中で3種類ということになります。

ピッキング一覧

ピッキングは目的に応じて使い分けることが大事です。

どういう状況でどのピッキングが最適か、を考えていきます。

この場合の「最適」とは
●動作として考えたときに合理的(無駄がない)と
●自分にとって合理的(得意・負担が少ない)
ということですね。

この二つは相反するときがあるので
どちらを選択するかは経験がモノを言います。

ではインサイドピッキングとはどういうものか。
何がどう“インサイド”やねん、と。

例えばこういうフレーズ。

インサイドピッキングのフレーズ例

4弦から始まり、一度3弦に移動したあとすぐに4弦に戻るパターン。

これをダウンアップで弾くとしましょう。

上の記号だけ見るとダウンとアップの交互なのでオルタネイトかと思いきや
弦移動を含むので違います。

赤丸部分がインサイドピッキングです。

インサイドピッキングの位置

インサイドという名称はどこからくるのかというと
行き来する弦2本を基準に考えます。

この場合は4弦と3弦。
この4・3弦の、中から外に向かってピッキングをしている動作になることがわかりますか?

インサイドの定義

3弦をダウンで弾いたあと(①)
すぐ4弦をアップで弾きます(②)

このように
行き来する弦2本の、中から外に向かうピッキングをインサイドピッキングといいます。

インサイドピッキングのコツ その1

ではインサイドピッキングのコツは何か?

使い所は見たとおり
弦2本の中から外に向かう状況。

つまり
A今弾いた弦をダウンで終わって、次に上の弦(低音弦)に向かう場合
B今弾いた弦をアップで終わって、次に下の弦(高音弦)に向かう場合
となりますね。

特に重要なのがA
冒頭で述べた「戻りの速さ」がここで必要になります。

ここで言う“戻り”とは自分の方へ、つまり
アップで手前に引く動作だと思ってください。

これが大体みんな遅くなる。
そもそもアップは遅くなりがちです。

なぜなら重力に逆らっているから。

Bも同じインサイドだけど
逆にこちらはあまり気にする必要はありません。

次の行き先が下の弦でダウンなので。
重力の作用(手の重さ)で十分に速度が稼げます。

なのでインサイドと一口に言っても
次の弦の方向(上・下)によって身体操作や意識が変わってくるんですね。

具体的なやり方は後述します。

よくよく考えると

弦移動を含むピッキングというのは
基本的に複合技です。

一つのテクニックだけではカバーできません

例にとったフレーズですが
まず最初の2音だけはオルタネイトで始まっています。

フレーズ例のオルタネイト

んで3弦に移動し、戻ってくるときがインサイドと解説しましたが
そもそも手前の3弦に向かう時点でインサイド

フレーズ例のもう一つのインサイド

つまりオルタネイトから始まり、重なりながら
オルタネイト →インサイド →インサイド
と進んでいきます。

フレーズ例のピッキングの流れ

ややこしいなぁ・・・
と思う人もいるでしょう。

重なりながら、というのが厄介に見えますが
じゃ弾いている最中にこれを意識しながら切り替えているかというと、

していません(笑)

弾くフレーズのテンポにもよりますが
いちいち意識していたら間に合わない。

もはや意識の外です。
身体が勝手にやっています

どうするか

例のようなオルタネイト、インサイド、インサイド。
こういったフレーズをスムーズに弾くためには、

とにかく反復するしかありません。

反復して脳に記憶させます。
ある程度、無意識下でやれるようにする

速弾きなんかやる場合には
考えてちゃ絶対に間に合わんからです。

でもそこに到達する前段階としては
やはり意識することが大事です。

ゆっくりのテンポで
ここがオルタネイト、ここがインサイドで・・・
という風に。

しっかり脳に刻んでください。

慣れてくるとすぐにテンポを急に上げる人が多いですが
これはNGです。

やっと慣れてきたところなのに急に上げて
弾けるわけがないでしょう。

我慢してじっくりジワジワ上げていきます。

BPMで2ずつとか。
3だとフレーズによってはかなり速く感じるはずです。

とにかく焦らないでください。

テンポを急に上げても
絶対に弾けませんから。

インサイドピッキングのコツ その2

インサイドピッキングのコツは
「戻りの速さ」と前述しました。

つまり、ダウンで弾いたあと
低音弦側(上方)へ移動する際の速度をどれだけ稼げるか
ということです。

単純にピックを上げればいいんでしょ?
と思うかもしれませんが、

それだと速度は充分ではありません。

一番やりがちなのが手首や指だけで対応すること。

コードストロークやオルタネイトで弾くときも
手首の左右の動き(バイバイの動き)だけで対応する人がいますが、

これはあまりおすすめしません。

いわゆるサークルピッキングというか
指の曲げ伸ばしで対応する人もいますが、

サークルピッキングの名手である藤岡幹大さん(故人)や大村孝佳さんは
指だけで弾いているわけではないんです。

藤岡幹大と大村孝佳
大村孝佳・藤岡幹大

なんじゃこの写真(笑)

上手いプレイヤーたちの映像などを見てもわかりにくいんですが
大事なのは手首や指“以外

“戻り”の動きの際に一番使うのは、

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