どこ大学だの◯◯商社だの。身長はこれくらいで〜
って鏡見てから言え!
若くてかわいくてスタイル良くて優しくて家庭的で〜
って自分はハゲ散らかしとるやんけ!
という具合にね(笑)
世の中にはとにかくスペックにこだわる人がいます。
いわゆる「スペック厨」と呼ばれる人たちです。
車やバイク
家電
楽器や周辺機材
人(パートナー)
などです。
こだわることはいいことですが
こだわりすぎるのはどうかと思います。
明らかな変化が起きるこだわりかどうか、が問題です。
機材を変えたら音が変わる
エレキギターやエレキベースは様々な機材を必要とします。
少なくともアンプとシールドは必須ですよね。
んでシールドやアンプを変えれば
当然、音が変わります。
「え?シールドで?」
って思った人もいるでしょう。
変わるんですよ、僅かながら。
僕も10代の頃はシールドで音が変わるなんて
思いもしませんでした(笑)
同年代の知人に自作のシールドを使っているやつがいて
「音が変わるんだよ」
って教えてもらい、衝撃を受けたのを覚えています。
まぁ、それくらい
意識しないとわからない人が多いです。
アンプも然り。
セッティングどうこうではなく、アンプそのものがもつ特性というか、
サウンドのキャラクターが違います。
これも意識しない人にはわからないでしょう。
楽器本体も違いますよね。
同じメーカー、同じシリーズのものを比べても
やっぱりメインが木材なので、“完璧に同じもの”は作れません。
ピックもそう、弦もそう。
ありとあらゆる「モノ」を変えることで、音が変わります。
スペックにこだわる理由
スペックにこだわる人が出てくるのはなぜか?
上記のように
いろんなモノを変えれば出てくる音が変わります。
じゃ、そのモノを構成している中身も変えたらもっと変わるよね?
っていう単純な論理です。
最高のエンジンの車と
しょぼいエンジンの車と
どっちが速いねんって話。
もちろんエンジン以外にも速さの要素はあるんですが。
モノを変える、中身を変える
↓
得られる結果が変わる
スペックにこだわる人は
この結果が変わるという流れを求めてしまいます。
本当はもっと先にやるべきことがあるんです。
機材にこだわるのは、いわば音の出力にこだわっている。
最終的にどうなるか。
でもまず、音の入力があるわけですよ。
つまり手の技術。
この、手の技術(入力)を疎かにして
機材(出力)の方に意識がいっちゃう。
なぜなら、そっちのほうが手っ取り早いから(笑)
確かに変わるんだけど
ピックアップを変えました。
エフェクターを変えました。
アンプを変えました。
うん、このへんまでなら
初心者でも慣れれればすぐにわかります。
でも変化としてはあまり大きくない。
人から見たときに大きく“感じられない”。
変えた本人的には劇的に変わったつもりでも
周りの人からしたら僅かな変化にすぎません。
下手したら気づかれません。
ところが
さらに深入りする人が一定数いるんですよ。
エレキは電気回路を使用している以上
ギター本体や周辺機材には電子部品が使われています。
その電子部品にまでこだわっちゃう。
「◯◯社の真空管が〜」とか
「⬜︎⬜︎製のオペアンプが〜」とかね。
誰がわかるねん、と。
昔、雑誌のインタビューかなんかで土屋昌巳さんが
「◯◯(←国名)の戦車に使われていたコンデンサがいいらしい」
みたいなことをおっしゃっていたんですが。

戦車、分解するつもりっすか?!(笑)
土屋さんは素晴らしいギタリストですが
正直、コンデンサまで追求しはじめるとね・・って思います。
部品を一つでも変えれば
物理的に音は絶対に変わりますよ?
信号を測定しても差が出ます。
でも聴感上どうやねんって話でしょ。
冒頭でも述べましたが
その変化が明らかに知覚できるものなのか?
ってところが問題です。
知覚できない、少なくとも
自分以外の人には差がわからないってものなら意味がないでしょう。
こだわってもいい人
スペックにこだわる人の全てを否定するつもりはありません。
こだわってもいい人は、もちろんいます。
先ほど述べた
「入力」が仕上がっている人です。
弾く技術、ピッキングの技術が
ある程度のレベルにまで達している人。
こういう人なら部品の一つ一つにまでこだわってもいいでしょう。
ただし、それは自己満です(笑)
何度もいいますが
結局、本人にしかわからんから。
んでもって
本人の思い込みの可能性すらあるんですよ。
ブラインドテストすりゃ一発で判明するでしょ。
「新商品です。従来品よりも美味しくなってます」
って試飲をすすめたら、
大半の人が
「確かに従来品より美味しいですね」
って答える傾向にあるって話は有名です。
全く同じ味のものを試飲させたのにだよ?
人間の知覚なんてそんなもんです。
前情報があると
どうしてもそっちに引っ張られてしまう。
「従来品より美味しい」という前情報。
「部品を変えた」という前情報。
部品を変えたから音が変わるはずだ!
いい部品に変えたから音が良くなるはずだ!
この思い込みを一切排除したうえで
客観的に自分の音を判断できる人はなかなかいないと思います。
最後に
機材のスペックどうこうの前に
潔く腕を磨いた方がいいと思うんですよ。
機材なんて何でもいい、って意味ではありません。
あまり質の悪い機材を使っても
それはそれで問題があります。
最低限というか、そこそこの機材を揃えた上で
「入力」をコントロールできるようになったら。
そこから先は“自己満の範囲”で
部品の一つにでもこだわればいいんだと思います。
自分のテンションが上がるってのは大事だからね。
部品を変えて
「おぉ!めっちゃ良くなったやん!」
って思って練習に身が入るなら、
それは効果ありでしょう。
あくまで自分のためにね。
他人とのやりとりの中で
「○◯はどこの製品だから」とか
「⬜︎⬜︎製の部品使っていないから、その機材はしょぼい」とか
これを言い始めるとダメだと思います。
スペックにこだわっていいのは
「入力」の技術がある程度ある人、そして
自分の中だけのこだわりにできる人、でしょう。



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