ドクター田中、ありがとう

残念なニュースが流れました。

僕の好きなバンドの一つである「すかんち」の初代キーボード担当、
ドクター田中こと田中尚人さんが亡くなられたということです。

57歳という若さでした。詳細が発表されていないので何が原因かはわかりませんが。

すかんちシングルCDジャケット

「すかんち」は1982年大阪で結成され、1990年にメジャーデビューしています。

QueenやLed Zeppelinなどのブリティッシュロックを彷彿とさせるような、
というかパロディとも言えるくらいのモロパクリな(笑)、遊び心あふれる楽曲。

それでいてボーカルメロディは歌謡曲を思わせるようなラインだったり。
ロックでポップで、ヘビーでキャッチーで。
その見た目からか、イロモノ扱いでふざけたバンドだと思われがちですが、バランスのとれた非常に良いバンドです。

メインボーカル&ギターはRolly氏。
こちらはバラエティ番組などにもよく出演されるので知っている人もいるでしょう。

ちなみにこの方、「どんなときも」の槇原敬之さんのいとこです。
インディーズのころの音源は槇原さんに手伝ってもらって自主制作しています。
逆に、槇原さんのデビュー前のオーディション用デモテープには、Rolly氏がギターで参加しています。

「すかんち」はRolly氏以外のメンバーがボーカルを担当する楽曲が複数あるんですが。
ドクター田中氏はそのミステリアスな雰囲気から繰り出されるハイトーンボイスが魅力です。
キーボードはもちろん、コーラスでもメインボーカルでも「すかんち」には欠かせないメンバーでした。

1993年にドクター田中氏は脱退してしまうのですが、後任のキーボード担当、小川文明氏も2014年に亡くなっており、これで「すかんち」の正規メンバーによる演奏は聞くことができなくなってしまいました。非常に残念です。

脱退理由としては不仲説などありがちな噂が飛び交いましたが、
脱退後もステージで共演しており、小川文明氏亡きあとはバンドに復帰されていたようで。
個人的には不仲ではないんじゃないかと感じております。まぁ、不仲“だった”のかもしれないけど。

すかんちCDアルバムジャケット

あんまりミュージシャンや有名人の訃報とかには驚かないタイプなんですが、今回はちょっとショックでしたねー。

最後に、ドクター田中氏がメインボーカルを務める、僕の好きな曲
「恋人はアンドロイド」を紹介しておきます。(3:15〜)
R.I.P.