バカのリズムにハマっています。
あのピン芸人さんではありませんよ。

オツムの方の「馬鹿」でもありません。
バカのリズム
バカ族のビートです。
初見でこのビートに乗れる人はかなりリズム感がいいですよ。
プロミュージシャンでも乗れない人はきっと多いでしょう(笑)
バカ族とは
さて、バカ族とは一体何か?
普通に日本で暮らしていたら
あまりにも馴染みがないですよね。
アフリカのカメルーンに住む
バカ(=Baka)民族のことです。

厳密にはカメルーンだけでなく
コンゴ、ガボンなどいくつかの周辺国にまたがって住んでいる人たち。
まぁ、この辺はね
アフリカと欧米諸国の歴史から
なんとなく察しがつくとは思いますが・・
彼らはピグミー(Pygmy)と呼ばれる狩猟採集民族で
身長が極端に低い(平均1.5m以下)という特徴を持っています。
比較対象がないですが
なんとなく男性もみんな小柄に見えますよね。
女性や子どもたちが川の水を叩いてリズムを生み出したりと
(水のドラム、水太鼓などと呼ばれる)
独特の生活スタイルがあるようで。
服や楽器があるので
ある程度文明には染まっているんでしょうが、
それでも原始的というか
元々の人間の暮らしや習慣を多く残している人たちのリズムは
やはりどこが違います。
人間らしさというか。
日本人の僕でも、心の奥底の何かがくすぐられる感じです。
ちなみにbakaとは
現地の言葉で「人間」を指します。
リズム分析
さて、僕はこのリズムが非常に心地よく感じているんですが。
冒頭の映像で
全くリズムが見えなかった
全くリズムにのれなかった
という人もいるでしょう。
分析・解説します。
リズムの骨格
まず全体を大きく捉えましょう。
ここが見えないと細かいところまでは掴めません。
全体をつらぬいているリズムの要素は「3」です。
なので
3の倍数と3がつく数字のときだけアホに・・・
バカやらアホやら、ややこしいな(笑)
イントロというか、曲の始まりは一旦飛ばします。
理由は後述します。
わかりやすく
サビ?のところから数えていくようにしましょう。
動画の0:36〜からです。
歌自体は裏から入っています。
現地の言葉はわからないですが
「イ・エーママー・イェーィ」と言っているとしましょう。
「〜イェーィ」の「イ」が頭です。
ここを「1」と数えてください。
どの音符で数えるかというと
最小単位(聞こえてくるリズムで一番細かい部分)です。
「〜エーママー」の「ママ」の音符です。
ここを最小単位とし、「イェーイ」から数えていくと・・・
「9拍」が見えてきましたか?
図で表すとこうなります。

「ママ」の間隔を最小単位とし、
つまり、ママママママ・・・と9回言えば一周するはずです。
リズムの捉え方
さて、最小単位が9拍・3の倍数ということがわかったところで
さらに細かく見ていきます。
9拍をそのままダラダラ刻むのではなく
打楽器のアクセントや歌のメロディなどから
4拍・5拍で分けていることがわかります。
こういう感じ。

そして
4拍の頭と5拍の頭にアクセントをおきます。

んでここからはちょっと専門領域というか
ドラムや他の打楽器で考えるとわかりやすくなってきます。
一般的には
右手(R)から打ち、次に左手(L)を打ちます。
4拍のところは偶数なので問題ないですが(RLRL、RLRL〜)
5拍のところは奇数なので
そのまま叩くと右手と左手が入れ替わるんです。(RLRLR、LRLRL〜)
そこで右手を2発打ち(ダブル)で処理します。(RLRL・RLRRL)
そしてここにもアクセントをおく。
するとこうなります。

この捉え方ができると
ほぼ完成です。
バカのリズムの真骨頂
全体が見えてきましたね。
「9拍を4・5で分けるのね。
フムフム・・5拍の右手ダブルのところもアクセント。
なんだ意外と簡単じゃーん」
ここまでは
理解できる人もけっこういるでしょう。
さてここからが問題、というか。
バカのリズムの真骨頂です。
4・5で分けると
先ほどのべた「3の要素」が少し消えますよね?
全体としては9拍だから3の倍数ってのはわかるけど
どうしても4拍と5拍で数えちゃう。
ところが
実はずっと“3”を醸し出している要素があるんです。
動画の
木の棒?でゴツゴツやっている男性や(1:16〜)
手拍子をしている女性たち(1:41〜)
これらのタイミングに違和感を感じる人が多いはず。
4拍の頭でもないし
2拍ずつの裏でもない。
どこで叩いてんの?ってなりますよね(笑)
そう、これが「3の要素」です。
図で表すとこうなります。

この「3の要素」を感じながら
4・5拍で全体として9拍。
これまた3の倍数。
以前も書きましたが
人間の根源的なリズムというのは、やはり3なんですね。
(リズム感とは何か? ~リズム感が無い人はいない~)
2つの疑問
ここで2つの疑問がわいてきます。
まず1つめ。
サビ?と思われるところから数えて
リズムを分析してきました。
先に述べたように
曲の冒頭部分は一旦飛ばしています。
なぜなら
冒頭から数えると・・・7拍だからです。
7拍おいてから、4拍・5拍という流れになっている。
なぜこうなっているのか?
考えられる原因としては
1:最初からそういう狙い(頭だけ7拍)の曲
2:あくまで9拍カウントだが、頭2拍を抜いて(休符にして)裏から入った
3:単純に編集の問題で、動画の頭が切れている
このいずれかでしょう。
まぁ1番目・2番目に関しては明確に線引きはできませんが。
コードの流れはG→D→Cです。
んでフレーズを分析すると
最初の7拍Gのところと、全体が入ってからの9拍Gのところでは
弾いているフレーズが微妙に違うんですよね。
ってことは、3は多分ない。
んで2とも考えられなくもないけど
フレーズが違うなら1なのかな、と。
狙って7拍にした。
次に2つめ。
そもそも4拍・5拍じゃなくて、5拍・4拍なんじゃないの?
って話。
4・5拍でも5・4拍でもカウント自体はそんなに難しくないんですが
3の絡みがありますよね。
この3が
4・5拍で考えると裏から入るんですが
5・4拍で考えると表から入ることになります。
んで冒頭の7拍は
「5拍に対しての2拍前から」
と考えると説明がつきます。
ただねー
5・4拍で数えると、歌とコードとあわなくなるんだよなぁ。
というわけで
4・5拍で捉えて頭だけ7拍と結論づけます(笑)
最後に
いかがだったでしょう。
これをしっかり捉えられるようになるころには
あなたのリズム感はかなり鍛われているはず。
馴染みのないリズムの曲を聞いて
自分なりに分析、できれば解明すると、
リズムに対して強くなるし、見え方も変わります。
特に
一般的でない土着的・民族的なものがオススメです。
全体の拍(今回なら9拍)だけでなく
どう感じている(アクセント)
どういうリズムが絡んでいる(4・5拍と3拍)
まで考えることが理想です。
難しいけどね(笑)
リズムは頭で考えるだけでなく身体で感じることが大事です。
手拍子
足踏み
首をふる
など、身体で生み出すものだからです。
身体操作から演奏を考えるレッスン
気になる人は試してみてください。
質問サブスクでもどうぞ★



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