教えることが楽しい生徒と、楽しくない生徒

タイトルでドキッとした方もいるのではないでしょうか。

昔、「赤道小町ドキッ」っていう曲がね・・まぁいいか(笑)

ご存知のとおり、僕は講師です。
教える側です。

そして、教わる側の生徒さんがいらっしゃいます。

もちろん大事なお客様なんですが
ぶっちゃけ、教えていて楽しい生徒楽しくない生徒がいます。

先に断っておきますが、特定の生徒さんを指すものではありませんよ。
僕の考え方と、おおよその一般論です。

誰かから何かを習っている方、「生徒」の立場の方は参考にしてください。

講師のタイプ

まず、講師側が何を考えているのか。
タイプ別に見ていきましょう。

プライベートな部分での性格の違いもありますが
ここで言うのは、あくまで講師としてのタイプの違いです。

おおまかに分けてみます。

ちゃんと教えたいタイプ

講師だからといって
仕事にしているからといって

ちゃんと教えてくれるとは限りません。

もちろん、ちゃんと教えてくれる講師もいます。

その中でもタイプが分かれます。

生徒目線で教える

僕はこのタイプだと信じたいですね(笑)

生徒一人一人で状態・状況が違います。

技術や知識といった「レベル感」が違うのはもちろん
性格理解力手先の器用さ練習頻度など

ありとあらゆる点で違います。

つまり一人として同じ教え方ができないということです。

僕は常日頃そう思ってレッスンに取り組んでいます。

どうやれば伝わるか
どう言えば理解できるか

これを常に意識している人が
生徒目線で教えるタイプの講師です。

自分の好みや考えを押し付ける

ちゃんと教えたいんだけど

自分の好みが先行してしまうタイプの講師がいます。

生徒の状況などはお構いなし。

自分の好きなミュージシャン、自分好みのおすすめ曲
自分の弾き方のスタイル、自分なりの理論の解釈、自分が使っている機材

このへんをひたすら押してきます。

自分の好みを共有したい、というタイプならまだマシですが
自分の考えが正しい、というタイプだとちょっと厄介です。

こういう講師にあたると
生徒の側は、いまいち理解できないままレッスンが進んでいきます

レッスンを受けていて
「いまいちわからんなぁ」と思うのであれば

このタイプを疑いましょう。

奇跡的に講師と生徒の好みが合致していれば
「めっちゃいい先生!レッスン楽しい!」となります(笑)

金儲け主義タイプ

どこの業界にも
金儲け主義の人がいます。

講師も例外ではありません。

  • とにかく生徒の数を増やす(スケジュールがパンパン)。それによって1レッスンあたりの内容が薄くなる。
  • 回転率を上げる(グループレッスンなど)。生徒一人あたりのケアが薄くなる。
  • 月謝がやたら高い。
  • 教材教室オリジナルのピックなど、ちょこちょこ備品を売りつけてくる。なにかとイベントごとを開催して参加費を徴収する。

といった感じです。

これらのどれか一つでもやっている=金儲け主義の講師
と即座に決まるわけではありませんが

一人一人の生徒にしっかり向き合おうと思ったら
生徒の数はある程度しぼられてくるし
グループレッスンは避けるでしょう。

講師の質とは何か?って話です。
講師の質 〜いい音楽講師の選び方〜

破綻タイプ

ごく稀に

ちゃんと教える気もないし
金儲けする気もないという

破綻タイプの講師がいます。

本当にごく稀ですが。

何がしたいねん、っていう(笑)

こういうタイプの講師からは、さっさと離れましょう。
時間と月謝の無駄になります

講師と生徒の基本スタンス

お互いの立ち場がある以上
関係性のあり方とか、距離感みたいなものがあります。

ちゃんと教えたいタイプの講師からすれば

講師と生徒との基本スタンスは
医者と患者のようなものです。

ちょっと、おこがましい話かもしれませんが。

患者の持つ何らかの疾患(状態)に対して
医者は診察(観察)をして
治療や薬の処方をする(解決策を提示)わけです。

そして患者は医者の指示に従って
自ら「安静にする・薬を飲む」などをします。(解決策の実行

これを講師と生徒に置き換えると

生徒の「コードが押さえられない」「指が速く動かない」などの症状(状態)に対して
講師はレッスンで見て(観察
「ここはこうしよう」「こういう練習をしましょう」をアドバイス(解決策を提示)するわけです。

そして生徒は講師の提案に従って
自ら「言われたことを意識する・しっかり練習する」などをします。(解決策の実行

根本は同じでしょ?

病気になって医者にかかったのに
医者の指示に従わなかったら

あなたの病気は治りますか?(笑)

講師も人間

どんな仕事でもそうですが

人は自分の仕事の成果を実感して初めて幸福感を得ることができます。

ただ仕事をやってハイ終わり、ではありません。

ラーメン屋のオヤジなら
お客さんから「美味しかったよ、ごちそうさん」
と言われることが何よりの喜びです。

スポーツ選手なら、自身の活躍も大事でしょうが
観客の応援や盛り上がりが何よりの励みです。

講師業は生徒が進歩することが何よりの楽しみです。

楽器の講師なら、生徒の演奏がうまくなること。
ダンスの講師なら、生徒が踊れるようになること。
塾講師なら、生徒の成績が上がること。

講師も人間です。

常に100%正解のアドバイスができるとは限りません。
時には見当が外れることもあります。

しかし見当が外れても、生徒側が一旦「反応」してくれれば
新たな解決策を提示できます。

ここで言う「反応」というのは
こちらが伝えたことの意識」や、「こちらが言ったとおりの練習」です。

こちらが伝えたことを意識しながら、こちらの言ったとおりの練習をしたうえで
うまくいかないのなら、

別の解決策を考えるまで。

しかし、反応をしてくれないと
別の解決策を提示しようがありません。

提示しようがないから、生徒も上達しようがありません

自分が伝えたことが有効なのかどうかもわからずに
生徒が上達しないまま。

講師としては、これが一番楽しくないです。

最後に

もうおわかりですね?
ちゃんと反応してください。

正しいか正しくないか
つまり、その提案があなたに最適かどうか

反応してくれた後でないとわかりません。

こちらも参考に。
講師に嫌われる生徒
生徒に嫌われる講師

お金を払っている以上、上達したいでしょ?
お金を頂いている以上、上達してもらいたいわけですよ。

常にベストな解決策を提示するつもりで、日々精進しています。

あなたが上達したときに喜んでいるのは
あなただけではありません★

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