日本人は楽器が下手?

生徒さんはご存知だとは思いますが、僕は普段から身体の使い方を意識し、研究しています。

骨・筋肉の構造
それらを意識するだけでも新たな発見がありますが、構造だけを知っていても使えません。
実際の“動き”につなげる必要があります。

動きのサンプルとして格闘技武術などにも少し首を突っ込んでいます。
と言っても実際にやっているわけではなく、あくまで研究の対象です。

レッスン中にいきなりパンチが飛んでくることはありません(笑)

色々と自分なりに研究を進めていくうえである一つの疑念が浮かびました。

ギターって日本人にむいていないんじゃ・・・・?

え?!
だとしたら、僕はおまんまの食い上げです。

身体のちがい

そもそもの話なんですが、日本人欧米人では身体の作りが違います。

トイレで用を足すときにもね、いわゆる和式・洋式とあるじゃないですか。

日本人と欧米人とでは直腸の向きが違うとかで。
つまり直腸に負担をかけずに用を足す姿勢が違うんです。

昔の人は経験や感覚的にこのことがわかっていたため
自然と和式・洋式と別れていったのでしょう。

日本やアジア発祥の古武術と欧米発祥の格闘技(ボクシングなど)を見ていると根本的に身体の使い方が違う気がします。パンチ、一つとっても全く違います。

端的に言うと
●日本人は無理なく身体全体を使う
●欧米人は力(筋肉)でなんとかする
といった感じです。

考え方のちがい

身体の作りが違い、身体の使い方が違ってくると
日常のあらゆるところにその違いが出てくるようです。

個人的に面白いなー、と感じたことは昔の人の洪水対策です。

日本では洪水が起こった場合に
小さな堤防?を少しずつ離しながら広い範囲にわたっていくつも作り、(上空から見たらジグザグ状)徐々に水量と威力を減らしながら、被害を最小限に留めるという策を練っていたらしいです。

これに対して欧米ではとにかくデカくて頑丈な堤防を作れ! 的な対応だったとか。
壊れたらもっと頑丈なものを作れ、って。

●日本人の「流れに身を任せる」感
●欧米人の「力でねじふせる」感
がモロに出ていますね。

リズムの捉え方のちがい

日本人はよく「表」でリズムをとると言われています。
1、2、3、4、と数えるときに1、3、が表です。

「音楽に合わせて手拍子してください」と言うと、お年寄りとかは表で手拍子しますよね(笑)

「いや、私は裏でも手拍子できるよ」って言う人が多いんですが

それはね、手のスタートを遅らせて2、4、で手拍子をしているだけで、
頭の中では1、3、の表で数えているんですよ。

クリックを使ってある実験をしたらすぐにわかります。

リズム感に自信のある人は、僕のところへ来て鼻をへし折られてください(笑)

リズムのスペシャル特訓メニューをお見舞いしてあげます。

欧米人は、特に黒人の方なんかはモロに裏でとらえているように感じます。
裏でとらえると次が出やすいんですよね。

ボクシングなんかそうです。
(手を出す)だけでなく(手を引く)を意識しているから次から次にパンチが出せる。

日本の武道は空手、剣道、居合など。
わりと「一撃必殺系」が多いでしょ?

あれね、を重視しているからなんですよきっと。
次のことなんて考えてないんです。

ま、一撃で仕留める前提だから次は必要ないんだけど(笑)

まとめ

結局、なんでもかんでも欧米化しすぎているということだと思います。

それが悪いという意味ではなくね。
日本人に合わないんじゃないの?っていう意味で。

日本人選手がメジャーリーグに行くとウェイトトレーニングのしすぎで成績が落ちるとか言うじゃないですか。
いくら筋肉つけたってそれを支えるのは元々の骨格ですからね。限界がある。

ギターやドラムってのは欧米文化です。
日本人向きに作られたものではないので、合わないのではないかと。

欧米発祥の楽器をいまいちうまく扱えないうえに、リズムのとらえかたの違いも合わさって
“下手に見える”のではないかと。思うわけです。

昔、ある三味線の師匠の方とご縁があって
三味線をひかせていただく機会がありました。

全然弾けなかった!!(笑)

いや、音は出せるし一応サマにはなっていたけど。
なんつーか、自分の中で動きが繋がらずにロボットみたいでした。

身体操作は奥が深いです。
日本人に合った楽器、演奏スタイルというものがあるはずです。

日本古来の楽器だけでなく、新しいものでも。
このへんも追究していきたいと思います。

ある日突然、三味線教室になったらごめんなさい(笑)

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