「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」———パブロ・ピカソ

楽器が上達していくうえでコピーをしない人はいません。
人類初の楽器を作って、人類初の演奏をした原始人とかなららともかく(笑)
(音楽の良い悪いは前例との比較)
みんな誰かしらの曲や演奏をコピーして、技術を磨いていきます。
しかし
コピーをしながらどんどん上手くなりレベルが上がっていく人と
コピー止まりでそれ以上は進歩しない人とがいます。
なぜ差がうまれるのか?
進歩しない人は
いい子ちゃんで反抗心が無いからです。
詳しく見ていきます。
コピーとは
コピーとは、なんでしょう?
誰かの真似、ある曲の音程やリズムを同じように弾く、などです。
誰かの真似といっても
服装や髪型
メイク
使っている機材
ステージパフォーマンス
などを真似るだけでは、
演奏には直接影響がありません。
やはり曲やフレーズを真似ていくことが大事です。
まずはできるだけ完コピ(完全コピー)を目指すこと。
そしてそこから何を学ぶか、が重要になっていきます。
どうコピーするか
では、どうやってコピーしていくか。
多くの人がバンドスコアやネットの情報などで
本人が弾いている(とされるもの)を覚えていきますよね。
(バンドスコアはあてにならない)
耳コピができる人は耳コピで対応するでしょう。
(耳コピ・音感・落とし穴)
んで、ここからが大事なところなんですが
オリジナルと同じようにコピーできたとして、
そのあとどうすんの?
って話なんです。
まずは音程とリズムを覚えます。
そして、そのフレーズを構築するためのテクニック、
スライド、ハンマリング、チョーキングなどを盛り込んでいきます。
練習を繰り返し、本家が弾いているものと
似たようなことがなんとなくできるようになります。
で?(笑)
そこで止まるとたいして意味がありません。
本家が弾いているようなものに限りなく近づけたとしたら
ただの猿真似です。
そこからどう自分なりにアレンジしていくか
が上達へのカギとなります。
いい子ちゃんをやめる
では、自分なりのアレンジとはなんなのか?
プロレベルの見違えるようなアレンジをしろ、という意味ではありません。
「自分ならこう弾く」
「こっちの音のほうがかっこいい」
「こうやっても面白いな」
というようなプチ抵抗。
冒頭で述べたような「反抗心」です。
ほんのささやかな抵抗でいいんですよ。
いい子ちゃんをやめる。
- 1つだけ音程をかえる
- 表現方法をかえる(チョーキング、スライド等)
- 音色をかえる
- リズムを少しかえる
この程度でOK。
ほんの少し何かをかえる作業をすることで
そこにあなたの主張が生まれます。
その主張を繰り返していくことで
あなたの腕はどんどん磨かれていきます。
主張がないと響かない
「お前はうまいんだけど主張がないよ」
僕が10代の頃、師匠から言われた言葉です。
手前味噌で申し訳ないですが
コピーはうまかったんですよ、僕は(笑)
耳もいいし。
リズム感にも絶対の自信があります。
まぁこのへんは今でも役にたっているからいいとして。
当時の僕は
「譜面どおりに弾かなければ」
「音源どおりに再現しなければ」
という思いが強かったんです。
それが正しいと思っていた。
だから、その後プロとして仕事するようになってから苦労しました。
コピーがうまくても現場では使えないからです。
もう、コテンパンにやられました。
ダメ出し、罵倒、全否定。
胸ぐらつかまれたこともあります ←パワハラ(笑)
それくらい音楽にとっては大事なことなんです。
自分の主張を出すってことが。
主張しないと聞いている人に響かない。
演奏技術のいい悪いは別としてね。
どうやるか
では、主張を出すにはどうやるか。
「いやいや、私は趣味でやる程度なので・・・」
って思っていませんか?
趣味でも、やる以上は上達したいでしょう。
プロを目指しているならなおさらです。
先に述べたように
1つだけ音程をかえる
表現方法をかえる(チョーキング、スライド等)
音色をかえる
リズムを少しかえる
これらを実践しましょう。
かえたからといって良くなるとはかぎりません。
むしろそれが狙いだったりします。
かえてみて良くなれば、それはそれでOK。
良くならない、例えば
- 音程があわない
- リズムがしっくりこない
- 表現(チョーキング等)がいまいち
こういう状態になったときこそが学びの瞬間です。
そして
いけるやつ・いけないやつの取捨選択を繰り返すことで
センスが磨かれていきます。
最後に
コピーをするのはあくまで基本というか
地盤固めなんです。
そこからいかに崩して自分流にしていくか。
ただし、コピーも満足にできないのに
「これが俺の主張だ!」と好き勝手に弾くのは論外です。
若いバンドマンとかけっこういるんだよねー。
基礎がなっていないのに
それをオリジナリティだと履き違えているようなやつが。
型を知って初めて型破りになれるわけで
型を知らずにムチャクチャやるのは形無しです。
落語家の故・立川談志さんの言葉ですね。

これってすごい言葉でしょ。
何にでも通づる考え方だと思います。
コピーをすることは大事ですが
コピー止まりにならないように。
そこから自分の型を見つけていきましょう。
レッスンでは自分の主張を出す方法を詳しくお伝えしています。



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