20/11/09 コードの成り立ち その4

最終更新: 2月24日

好評につき? コードの成り立ちについての第4回です。


みなさん、ついてきていますか?

コードの成り立ち ~意味から考える~

コードの成り立ち その2

コードの成り立ち その3

こちらも確認しましょう。


前回は主にsus4について解説しました。

3度のない特殊なコードでしたが

今回はさらに特殊なコードになります。


その名も「diminished 7th chord」!!

ディミニッシュトセブンスコード!!


ディ、ディミニ、、、?

何やら難しそうな名前ですね(笑)

では、いってみましょう。



ディミニッシュとは

diminish=減らす、少なくする

といった意味です。

つまり何かが減っているんでしょうね。

お腹ではないです。


ディミニッシュトセブンスコードは日本語で

「減七和音」といいます。

第二回でやったドミナントセブンスコードを「属七」といいますが、

その属七和音のルート以外の音を減らす、つまり半音下げる

と導かれるコードです。

ドミナントセブンスは

ルート、長3度5度短7度

でした。


ここから、ルート以外を半音下げると

ルート、短3度減5度長6度

となります。


C(ド)のディミニッシュトセブンスコードならば

「C・E♭・G♭・A(ド・ミ♭・ソ♭・ラ)」です。

ラは元のシ♭からさらに半音下げたという意味なので、成り立ちとしては「シ♭♭」です。



こうなります。何やら怪しい響きです(笑)


コードには機能や方向性があるとさんざん言っていますが

ディミニッシュトセブンスコードは

明るい・暗いで言うと暗い

安定・不安定で言うと不安定

なコードです。



ディミニッシュトセブンスコードの特徴とは

ディミニッシュトセブンスコードの最大の特徴は、

「種類が少ない」ということ。


突然ですが、音階の話になります。

音階は12個ありますね。

ド・レ♭・レ・ミ♭・ミ・ファ・ソ♭・ソ・ラ♭・ラ・シ♭・シ

の12種類です。


コードは、一番ボトムにある音・ルート(根音)から音を積み上げたものです。

音階が12種類ということは、その各音階から作られるコードも12種類のはずです。


うんうん、当たり前じゃん!

と思ったそこのあなた



ゲンコツですよ(笑)



第1回で出てきたメジャーコードは12種類あります。

Cメジャー、D♭メジャー、Dメジャー、E♭メジャー、〜と続きます。


なぜ12種類かというと

コード構成音の各音からみた度数(=距離)が違うからです。


Cメジャーなら

ド・ミ・ソです。

ドからみたミは長3度

ミからみたソは短3度

となっています。


試しにメジャーコードを全て書き出してみましょう。

C:ド・ミ・ソ

D♭:レ♭・ファ・ラ♭

D:レ・ファ#・ラ

E♭:ミ♭・ソ・シ♭

E:ミ・ソ#・シ

F:ファ・ラ・ド

G♭:ソ♭・シ♭・レ♭

G:ソ・シ・レ

A♭:ラ♭・ド・ミ♭

A:ラ・ド#・ミ

B♭:シ♭・レ・ファ

B:シ・レ#・ファ#

となります。


どうでしょう?

かぶっている組み合わせはありませんよね?

それぞれの音の距離が違うので、一つずつずらしていっても

かぶることはありません。

よってメジャーコードは12種類です。


同様にマイナーコードやセブンス系の4つも12種類です。

もちろんsus4もです。


んで!

ディミニッシュトセブンスコードは、というと

C・E♭・G♭・A (ド・ミ♭・ソ♭ラ)

でした。


各音の距離は、

ド→ミ♭ 短3度

ミ♭→ソ♭ 短3度

ソ♭→ラ 短3度

となります。


なんと、全て短3度!

全ての音が等間隔。


順番に見ていくと

Cdim:ド・ミ♭・ソ♭・ラ(シ♭♭)

D♭dim:レ♭・ミ(ファ♭)・ソ(ラ♭♭)・シ♭

Ddim:レ・ファ・ラ♭・シ

E♭dim:ミ♭・ソ♭・ラ(シ♭♭)・ド


はい、ストップ!

CdimとE♭dimをよーく見比べてみてください。


構成音が同じですね。

それぞれの間隔が短3度なのでルートが短3度分ずれると

構成音が丸かぶりするというわけです。

そして短3度ずつずれていってクルっと一周します。


C・E♭・G♭・A

E♭・G♭・A・C

G♭・A・C・E♭

A・C・E♭・G♭

C・E♭・G♭・A



つまり

Cdim=E♭dim=G♭dim=Adim

D♭dim=Edim=Gdim=B♭dim

Ddim=Fdim=A♭dim=Bdim

という関係になり

ディミニッシュトセブンスコードの種類は3種類になります。

まぁ、厳密に言えばルートが違うから12種類っちゃ12種類なんだけど

構成音上、丸かぶりになるので3種類というわけです。


面白いですね〜。


そしてこのディミニッシュトセブンスコードもマイナーメジャーセブンスコードなどのように不安定な響きなので

単体で成立しにくいというか、一発ガーン!!と鳴らすのにはむいていません。

主な使い方としてはパッシングディミニッシュといって

あるコードとコードの間を一瞬埋める(通り過ぎる=パッシング)といった使いかたや

ドミナントセブンスコードの代理として半音上のディミニッシュトセブンスコードを使う、という方法があります。 


このへんについてはまた別の回に。


最後に、

さんざん「ディミニッシュトセブンスコード」と連呼してきましたが

一般的には「ディミニッシュ」で通用しますよ(笑)


ディミニッシュは三和音で

ディミニッシュトセブンスは四和音

という解釈もありますが


結局、短3度の積み重ねで構成音がループするんだから

同じでいいじゃん、ってね(笑)


コードの成り立ち その5」に続きます。

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