20/10/16 コードの成り立ち その3

最終更新: 2月24日

みなさんお待ちかねの人気シリーズ? 第三弾です。

コードの成り立ち ~意味から考える~

コードの成り立ち その2

の続きとなります。


基本となる三和音・四和音の解説をしました。

今回は、というかここから先はちょっと変わった?コードになってきます。

知っておいたほうが当然良いですが、知らなくてもなんとかなります。なんとか(笑)


ではいってみましょう。



sus4とは

市販のコード譜やバンドスコアなどで「sus4」というものを見かけますね。

サスフォーと読みます。ススヨンでもススシでもありません。


suspended 4th の略です。

suspendedとは 吊るされた、保留された、という意味です。

サスペンダーというものがありますね。アレです。

コードではアレ関係ないけど(笑)



●sus4の構成音

1度(ルート)、4度、5度

となります。


つまりメジャーコードの長3度を4度にかえたコードです。

(本来なら4・5度は完全4度、完全5度といいます)


C(ド)のsus4ならば「C・F・G(ド・ファ・ソ)」となります。

3度のかわりに4度にsuspended(保留)しているわけです。



suspendedの解釈は意見が分かれるところですが、

「掛ける」という意味もあるので、個人的には4度から長3度への「掛け橋」というニュアンスで捉えています。


基本の三和音のところ(コードの成り立ち ~意味から考える~)で

3度が「明るい・暗い」の方向性を決めると解説しました。

ところがこれは3度が無い。長も短もない。

ということは、明るいか暗いかがわからない。

なんとも言えない空気感なわけです。浮遊感のあるコードです。


浮遊感がありなんとも言えないが、なんとなく明るさを思わせる。

つまり長3度をにおわせる。

ここ大事です。「に・お・わ・せ・る」


なんとなく長3度に帰りたくなりませんか?

この帰りたくなる感を音楽的には「解決する」と言いますが。


sus4だけだとなんとなく不安定で浮遊感があって、それはそれでいいんだけども

どこかに落ち着きたがるんです。


クラシックなどでは必ずと言っていいほど

sus4を鳴らしたら、メジャーコードへと帰ります。つまり4度→長3度という解決です。

みなさん一度は聞いたことがあるでしょう。

教会などで「アーメン」と歌う部分ですね。

あれがまさにsus4から長3度への解決です。



注意点があり、

sus4のコードは、あくまで長3度の代わりに4度にしたものなので

長3度と4度が共存する(同時に鳴らす)ことは、基本的にありません。

鳴らしてみるとわかりますが、キモチワルイ(笑)

しかし同時に鳴らしてはダメというルールではないので

それをアリだと感じるのであればアリでしょう。

好む人は少ないよ、ということです。



sus2とは

sus4の他にsus2というものもあります。


suspended 2nd の略です。

suspendedとは 吊るされた、保留された、という意、、、

もういいか(笑)



●sus2の構成音

1度(ルート)、長2度、5度

となります。


C(ド)のsus2ならば「C・D・G(ド・レ・ソ)」です。



やはりこちらも長3度の代わりに長2度を置いているので

長3度と長2度が共存することはありません。


ただし!

sus2という解釈の場合は、です。


sus4のときの4度と違い、この2度というやつは

長3度と共存が可能です。



は?

さっきと言ってること違うやん


はい、ごめんね(笑)



「sus」といれちゃうとsuspendedということなので

先に書いたとおり長3度のかわりだよー、というニュアンスになります。

よって長3度との共存はNGです。


□add9や、□(9)といったコード(□部分はコードのアルファベット)では

付け加えた、積み上げた、というニュアンスなので長3度と長9度(長2度の1オクターブ上)が共存します。

「代わりに」なのか「付け加えた」なのかで、共存あり・なしが決まるというわけです。


さて、勘の鋭い人ならある疑問が浮かんできたでしょう。

4度も付け加えた、積み上げた、という解釈なら共存ありなんじゃない?


んー、それはダメなんだな(笑)


2度がOKで4度がNGというのは、それぞれの長3度との距離感に関係してくるんですが。

テンションやらアヴォイドノートやらまた複雑な話になってくるので別の回に。


とりあえずsusとついた場合には長3度の代わりなんだという捉え方をしましょう。


sus4(4度)からメジャーコード(長3度)に解決すると、先にも書きましたが

このsus2も加えて


sus4(4度)→メジャーコード(長3度)→sus2(長2度)→メジャーコード(長3度)


といったコード進行もよく見かけます。

浮遊感と透明感と爽やかさをあわせもつ、テッパンの進行ですね(笑)


メジャーコードだとシンプルすぎて物足りないな、というときには

sus4やsus2を前後に置くという使い方も効果的です。



最後にドミナントセブンスsus4

再びsus4系に戻りましょう。

ドミナントセブンスsus4ですが、略してセブンスsus4とも言われます。


「コードの成り立ち その2」で解説した、ドミナントセブンスコードの長3度を4度に変更したものですね。□7sus4と表記します。

こちらも特徴的な響きです。


構成音は

1度(ルート)、4度、5度、短7度。

C(ド)のセブンsus4ならば「C・F・G・B♭(ド・ファ・ソ・シ♭)」となります。



知っている人も多いかと思いますが

The BEATLESの「A Hard Days Night」のイントロがこのセブンスsus4です。

「ジャーーーーン!」

「♪It's be a hard〜♪」と続くあの「ジャーーーーン」の部分。

G7sus4です。


おそらく世界一有名で世界一短いイントロでしょう(笑)


G7sus4を覚えたら

「俺、ビートルズのイントロ弾けるぜ!」

と豪語しましょう(笑)


コードの成り立ち その4」に続きます。

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