コードブックはあてにならない

みなさん、コードブックを見たりネットで調べてコードフォームを学んでいますか?
やっていますよね?

何弦の何フレットを・・・フムフムなるほど
こうやって押さえるのか。
よし、できたー!

これ、不正解です(笑) 一部ね。
コードブックなどはあまりあてにならないので参考程度にしておきましょう。

間違っている、というわけではありませんよ。
そこに書いてある情報だけでは、なかなか実用的ではないということです。

どういうことか?
詳しく見ていきましょう。

どんな情報か

まず、コードブックなどの情報はどういった情報なのかを考えます。

こういう図をダイアグラムといいますが

ダイアグラム


横線は弦を表しており、上が1弦下が6弦
縦線は左から1フレット2フレット、、、
左端の小さいマルは開放弦、バツは鳴らさない
を表しています。

●押さえる・押さえないの場所(何弦の何フレット・開放弦)
●押さえ方(どの指でどのフレットを押さえるのか)

というものですね。
つまり、コードを押さえるために必要な情報なんです!!!
ジャジャーーーン!!!!

って当たり前か(笑)

場所はまぁ、いいんですよ。合ってるし。
問題は、使う指です。

ものによっては「ここのフレットはこの指で押さえてね」って表示がありますね。

ダイアグラム

こういう感じ。これが問題。
これを頑なに信じていると、あとあと上達を阻害するようになります。

なぜその指なのか

「このフレットでこの指を使う」という情報はなぜあるのか?
それは一般的に考えて“押さえやすいから”です。

じゃ、いいじゃんその情報で
って思ったでしょ? ところが違うんだな。

コードが一つだけ、という曲はほとんどありません。
作れなくはないですが。

有名どころでいうと
Ravel 「Bolero」
The Beatles 「Tomorrow Never Knows」
とかでしょうか。
厳密に言うと一つではないんだけど、一つのコードでも乗り切れそうな曲です(笑)

まぁ、こういった曲ならコードブックに書いてある指の使い方だけで問題ないんですが
世のほとんどの曲は複数のコードが使われていますね。
これは、コードの“前後の流れ”があるということです。

この流れに対応しようとすると、つまりスムーズに弾こうとすると
どうしても難しくなる箇所が出てくるわけです。
そして、難しくなる箇所をコードブックどおりの指づかいだけで弾こうとすると
コードチェンジが遅くなったりします。慣れるまでに時間がかかるんです。

初心者の頃は、色々なことで苦戦しますよね。
できるだけやりやすい方法で押さえることができれば
余計な苦労はせずに済み、そのぶん上達も早いわけですよ。

どうするか 実例

ではどう対処するか。
いくつかの実例を挙げていきましょう。

Emの前後

Emでよく目にするフォームはこちらです。

①5弦を人差し指、4弦を中指

コードの押さえ方見本


または
②5弦を中指、4弦を薬指

コードの押さえ方見本


という押さえ方が記載されています。

Em→Eといく場合、どうでしょう。
①の指だと、人差し指も中指も一度離してから押さえなおす必要があります。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


②の指だと、人差し指を追加するだけです。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


よってこの場合、②が効率がいいわけです。

次にEm→Cといく場合、どうでしょう。
今度は②の指だと、中指と薬指を一度離してから押さえなおす必要があります。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


①だと中指を残して、人差し指・薬指を追加で押さえられます。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


4弦のポジションは探す必要がなくなるので、わずかな時間ですが短縮できます。

また
5弦を薬指、4弦を中指という手もアリです。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


これだと薬指をスライドさせて人差し指を追加でOKになります。

Em→Fといくなら
5弦を薬指、4弦を小指でもいいでしょう。
二本ともスライドさせてすぐにFに移行できます。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本

Aの前後

Aでよく目にするフォームはこちらです。

①4弦を人差し指、3弦を中指、2弦を薬指

コードの押さえ方見本


または
②4弦を中指、3弦を薬指、2弦を小指

コードの押さえ方見本

A→Bといく場合、どうでしょう。
①の指だと、三本とも一度離してから押さえなおす必要があります。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


②の指だと、スライドさせて人差し指を追加でOKです。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本

A→Dといく場合、どうでしょう。
今度は②の指だと、三本とも一度離してからまったく違う形にする必要があります。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


①の指でも、三本とも離す必要がありますが
使っている指が同じで並びも似ているのでこちらのほうが効率が良いわけです。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本

Dの前後

Dでよく目にするフォームはこちらです。

①3弦を人差し指、2弦を薬指、1弦を中指

コードの押さえ方見本


または
②2Fを人差し指セーハ、2弦を中指

コードの押さえ方見本

D→Bmといく場合、どうでしょう。
①の指だと、三本とも一度離してから押さえなおす必要があります。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


②の指だと、人差し指を少しずらして、薬指・小指を追加でOKです。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本

D→Dadd9→Dsus4といく場合、どうでしょう。
今度は②の指だと、人差し指のセーハを解除(ただし3弦から離さない、ジョイント)
中指の場所に薬指を置きなおし、押さえなおす必要があります。手首もややヘッド側にひねります。
薬指と中指を入れ替えなくてもadd9まではいけますが、次のsus4で苦しくなります。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本


①の指だと、中指を外す→小指を追加、とスムーズに移行できます。

コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本
コードの押さえ方見本

まとめ

いかがだったでしょうか?

ほんの一例ですが、
同じコードフォームでも状況によって使う指を変える
ということがわかったんじゃないかな。

映像とかではなかなか見えないけど
プロは(人によっては)、こういう地味なところで効率化させて弾いているんですよ。

もちろん、これが正解というわけではないです。
コードブックどおりの指づかいでも全然速くチェンジすることは可能です。
ちゃんと練習すればね。

写真は、一つ一つの動きがわかるように何段階かのステップをふんでいますが
実際には全ての動きを同時に、一発で次のコードにチェンジすることが理想です。

コードチェンジがスムーズにできない人は、使う指を考えなおしてみるのもアリでしょう。
そこに原因があるなら、解決するかもしれません。
そこに原因があるならね。

他に原因があるなら?
レッスンを受けましょう(笑)