ラヴ&ピースが嫌い 音楽で世界平和は無理

「ラヴ&ピース」ってよく言いますよね。

Love&Peace
文字通り「愛と平和」です。

音楽業界で(音楽だけではないけど)
よく使われる言葉ですが

僕はこの言葉が
すごく嫌いです。

「音楽の力で世界に平和を!」
なんて言ってるミュージシャンもいますが、何をほざいとるのかと。

「僕らはきっと一つになれる!」
って?

無理でしょう。

寝言は寝てから言ってくれよ(笑)

ラヴ&ピースとは

Love&Peaceという言葉は
1970年代のアメリカにおいて、若者たちの間で流行っていたものです。

60年代からアメリカが参戦した、ベトナム戦争に対する反戦の意のスローガンでした。

その後、John Lennonジョン・レノン)などの有名ミュージシャンやアーティストなどが
自己表現の一部として使い始め

世界中に広がっていきました。

現代では
映画やドラマのタイトル、漫画の主人公のセリフなど
あらゆる場面で耳にし、目にする言葉となっています。

そして、陳腐でチープな言葉に成り下がっています。

なぜ嫌いなのか

僕は何故「Love&Peace」が嫌いなのか。

お前が冷めているからだろう、と言われればぐうの音も出ませんが(笑)

言葉自体の意味はすごく良いと思っていますよ。
愛と平和だらからね。

人類が常に追い求めているものです。

これ自体は良いんだけど、
この言葉を掲げるだけで、現実から目を背けて理想論ばかり語っているようにしか思えません。

僕は心底音楽が好きで、音楽ばっかりやってきて、音楽しかできない人間ですが

その僕ですら
音楽に、それほど強大な力というかエネルギーは無いと思っています。

卑屈になっているとかではなくてね。
現実問題として、無理でしょって話。

一つの疑問

英語圏の人たちにとっての「Love」「Peace」が
日本人の思うところの「愛」「平和」というニュアンスなのか?
という疑問は残ります。

海外の人たちにとって
「わびさび」
「もったいない」
「みっともない」
などがいまいちピンとこないのと同様に

「愛」「平和」と訳したとしても、本当の意味で感覚的に捉えているかはわかりません。

だから僕の「Love&Peace嫌い」は
あくまで日本人の感覚で、日本語としての言語処理をした場合です。

むこうに住んでてむこうで育っていたとしたら
「Love&Peace」はスッと感覚的に理解できたかもしれません。

でも日本で育った僕が日本語で処理するかぎり
言葉の軽さと、胡散くささしか感じません。

他にもある

ついでに言うと、Love&Peaceだけではなく

昨今よく言われている
SDGs
ジェンダーレス
多様性

なんかも嫌いです。

これらの思想の根っこの部分にあるのは、「平等」だからです。

僕は多分「平等」という言葉がすごく嫌いなんだと思います。

だってそれは虚構だし、絶対に実現不可能だから。

「誰もがハッピーな世界」
「貧困をなくそう」
「みんな平等に、偏見をなくそう」

マジで言ってんのか?(笑)
ムリやろ。

平等を目指すなら資本主義社会は成り立ちません。

マイノリティの意見をたくさん取り入れるなら、選挙制度(民主主義)は成り立ちません。

知らない人や馴染みのないものに嫌悪感や恐怖心を感じるのは
生物としての本能です。

貧困をなくして、偏見をなくして、競争をなくして、みんな平等
になるんだとしたら

それはもうディストピアでしょう。

生まれたときに頭ひらいて、なんか闘争心とかを起こさせる脳の部位を弄っておとなしくさせて
って、SFみたいな話になってくるよね。

そなると感情を抑制されたロボットです。

そんなロボットだらけになったら
きっと、いい音楽なんて作られないよ。

最後に

もうね、環境活動家とかも嫌いだからね。

まぁ、自分たちにできる範囲で粛々と環境保護に取り組んでいる人たちは立派だと思いますよ。

でも、それをさも正しいことかのように外側に向けて訴える人は嫌いです。

「環境破壊をやめましょう!」とか言うとるでしょ?
拡散しとるでしょ?SNSとかで。
インターネット使っとるでしょ?

意味不明なんですよ。

インターネットという、途方も無い環境破壊によって作られた公共インフラを使って
環境保護を訴える。

おかしいと思いませんか?(笑)

全裸で
スマホももたずに
拡声器ももたずに
地声だけで
「環境破壊をやめましょー!」

と叫びながら歩いて周るオッサンがいたら、話聞きますよ。

ネットで環境保護を訴えている連中より説得力があるからね。
捕まるだろうけど(笑)

僕はLove&Peaceなんて虚構の大風呂敷を広げるつもりはありません。

身近にいる音楽好きな人をハッピーにさせる。
それだけで充分です。

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