レッスンのメリット・デメリット

みなさんは何かのレッスンを受けていますか?
僕の生徒さんは間違いなく受けていますね(笑)

楽器だけに限らず、何かのレッスンを受けるということは非常に大事だし有意義なことです。その人にとっては。

動画サイトなどネットで簡単に情報を得られる時代ですが、本質的なものはネットからは学べません
ですが、「動画サイトで充分でしょ」と感じる方が一定数いるのも事実でしょう。

というわけで、レッスンを受けることのメリット・デメリットを解説します。
ここでは レッスン=楽器のレッスン としますが、スポーツや語学など多くのレッスンに共通して当てはまることだと言えます。

デメリット

まずはレッスンを受けることのデメリットを考えていきます。

お金がかかる

教室に通って誰かにレッスンを請う以上、必ずお金がかかります。
細かいことを言えば通うための交通費や時間もかかります。

当然、経済的にある程度の余裕がある方しかレッスンを受けることはできません。

これが動画サイトに人気が集まる最大の原因ではないでしょうか(笑)
ネットを利用する以上、電気代や通信費がかかりますがレッスン料に比べたら通常は安く済みます。

お金を払ってでも習いたい!上達したい!と思える人はレッスンを受講するでしょう。このとき、お金を払う以上の価値をレッスンに見出している、また実際にお金を払う以上の価値があると言えます。

お金を払ってでも習いたい!上達したい!と思えなければ動画サイトに流れていくでしょう。このときは、お金を払う以上の価値を見出せていないという状態です。

ただこれはレッスンを提供する側にも問題があります。レッスン料に見合う、またそれ以上のレッスンを提供できていない講師の方もいるからです。
相性や教室のシステムの問題もあります。講師との相性や教室の予約システム・支払いシステムなどで不満に感じてしまったらお金を払う以上の価値があるとは思えないでしょう。

時間の制約がある

レッスンに通う以上、教室側(講師)の都合に合わせて出向かなければなりません。自分だけでなく他の生徒さんもいるからです。
自宅にいたままオンラインでレッスンを受けるとしても、やはり自由に決めるというわけにはいきません。講師の空いている時間にオンラインで対応してもらうという形になるので、通う手間はなくなりますが時間の自由度はそこまで高くなりません。

ハズレ講師にあたる場合がある

ほとんどの教室は体験レッスンを受けて納得すれば入会、という形をとっていると思います。
体験レッスンで特に不満を感じなくても何度か通っているうちに
「あれ、この先生あんまりよくないかも・・・」と感じるケースも出てくるでしょう。

いわゆる「ハズレ講師」です。と言ってもこれが難しいところで、講師のレベルが低く一般的に考えてもハズレなのか、単にあなたと合わないだけというハズレなのかがわかりにくいんです。

いずれにしても合わないと感じるなら辞めたほうが無難でしょう。
「せっかく体験レッスンを受けて入会したのに」とか
「また教室を探して一から体験レッスンを受けるのも面倒」とか
考えるとなかなか踏み出せなくなりますよね。しかし、自分が価値を見出せないものにコストをかけ続けるほうが後悔することになります。

ちなみに「辞めます」が言えない人が一定数いるんですよ。突然来なくなり、連絡もつかない。
こちらとしては慣れているのでなんともないですが、最低限のマナーとして嘘でもいいから理由を述べてから辞めましょう(笑)

情報が選べない

前項のハズレ講師にも関連しますが、レッスンを受けている以上その講師の言うことを一旦は受け入れるわけです。
その情報が正しい(あなたにとって)なら問題ないんですが、たまに全く見当違いなことを教えてくる講師の方もいます。しかもそういう人に限って、思い込みが強く押しが強く「絶対これが正しいんだ!」とグイグイくる感じだったりします(笑)

なんでもそうですが、一つの情報源に“頼りすぎる”のはよくありません。

メリット

さてお待たせしました。ここからはレッスンを受けるメリットの解説です。

上達する

もう、これに尽きますね。レッスンを受けるほうが高確率で上達します。

一つのことについて技術を磨いていくというのは、動画サイトなどではカバーしきれません。
それはただの上澄みです。本質は深いところにあります。

独学で上達する人がいるのも事実です。
しかしそれは元々センスのある人・天才タイプの人です。つまり運の要素が強いということ。
極々一握りの、独学で運良く上達できた人が発信した情報を鵜呑みにすると、何年も独学で真剣にやっているのに上達しないなんて状態に陥ります。

知識が増える

レッスンの時間内であれば当然質問し放題です。だから知識が増えます。

ここで言う知識というのは

  • 楽器の上達に直接関係する知識(押さえ方のコツ、リズムの考え方、など)
  • 楽器の上達にのために知っておいたほうがいい知識(コード理論、機材について、など)
  • その他参考になる知識(いいミュージシャンや楽曲、音楽の歴史、など)

こういったものです。
動画サイトなどの情報はあなただけに向けて作られたコンテンツではないので、ピンポイントで欲しい情報や知識は得られません。
レッスンを受ければこれらを獲得できるようになります。

ただし、講師の質によるけど(笑)

交流が増える・世界が広がる

いくらネットの世界や技術革新が進んだところで、結局のところ“人”なんだと思うわけです。

レッスンを受ければ当然、講師と交流することになります。
教室によっては生徒さん同士の横のつながりができることもあります。(発表会や懇親会など)

こういった人との繋がりによって新たな情報や知識を獲得できるし
自分の演奏や人の演奏を比較して学べることも出てきます。
一緒にバンドを組んだりすることもあるかもしれません。

教室のシステムや人にもよるんでしょうが、充実した時間を過ごせることには違いないでしょう。

最後に

人づきあいが苦手な人もいるので、ネットや動画で学ぶことが悪いとはいいません。
ただ、上達するのにかなりの遠回りになることだけは覚悟しましょう。

できればレッスンを受け、補足的な意味でネットの情報も入れていくというのが理想だと思います。

アタリ講師かハズレ講師かわからないという人もいるでしょう。
判断基準はシンプルに“楽しいかどうか”です。

レッスンを受けていて楽しいと感じるなら、あなたにとってはアタリの講師です。
反対に、楽しくなかったりなにか違和感を感じるようであれば、あなたにとってはハズレの講師となります。

体験レッスンは複数の教室を受けてみるのもアリです。
一箇所目で楽しいと感じればそこに決めてもOKだし、しっくりこなければ別の教室の体験レッスンを受けましょう。

あなたに合う教室・講師を探すことが一番の上達に繋がります★