この曲を聴くと
僕の小宇宙(コスモ)が燃え上がります。
一定の世代の元・男の子たちはみんなそうでしょう。
今ではすっかりオジサンですね(笑)
アニメ「聖闘士星矢」のOP曲です。
海外でも人気が高いらしく、リメイク作品などもあり
若い世代も知っている人たちは多いみたいです。
しかしリアルタイムで見ていた世代に言わせると
当時の“熱さ”は最近の盛り上がりとは別格ですよ。
別次元です。
アナザーディメンション!
ちなみに僕は双子座です。

ペガサス幻想とは
曲のタイトルは「ペガサス幻想」
「げんそう」じゃないよ、「ファンタジー」って読みます。
前述のとおりアニメ聖闘士星矢のOP曲。
アニメ聖闘士星矢は元々、車田正美さんの漫画作品です。
この聖闘士星矢という漫画は
主人公たちが星座をモチーフにした聖衣(クロス)と呼ばれる鎧のようなものを身にまとい、
個性的な必殺技などで戦いを繰り広げる
いわゆるバトルものです。
メインの主人公が身にまとうクロスはペガサス座のものだったので
ペガサス幻想というタイトルになったんでしょう。
クロスを装着できる人形の玩具も発売され、爆発的な人気を誇りました。

当時の男の子たちの大半は持っていたんじゃないかな。
「聖闘士星矢クロス」「キン消し」「ビックリマンシール」
は当時の3大社会現象でしょう。
ポケモンとか鬼滅とか、
そんなもんの比じゃないです。
本当に熱量がすごかった。
市場規模とかの話ではなく、あくまで子供たちの熱量ね。
んで、そんな熱い熱い聖闘士星矢のOP曲・ED曲を担当したのが
ロックバンドMAKE-UP。
ボーカルはNoBこと山田信夫さんです。
残念ながら山田さんは長い闘病の末
2025年8月9日に、61歳の若さで逝去されました。
作詞は竜真知子さん。
狩人の「あづさ2号」の作詞をした方でもあります。
作曲はMAKE-UPのギタリスト、松澤浩明さん。
この方も2010年に逝去されています。
歌詞を見るとわかるとおり
“聖闘士星矢用に”作られた楽曲ですね。
このへんはいかにも80年代って感じです。
昔のOP曲などは
そのアニメ以外の曲になりえないものでした。
(アニソンの歌詞の魅力 ~疲れたり迷ったりしたらアニソンを聞け~)
その分、制作側の思い入れとかも強かったんじゃないかな?
このOPの映像とかは
当時としては破格の予算を注ぎ込んだ、なんて話もあります。
ペガサス幻想の魅力
ペガサス幻想の魅力とは?
なんといってもイントロのリフでしょう。
これ聞くだけでテンション爆上がりですよオジサンたちは(笑)

Cm→B♭→A♭→Gmという流れの中でコード構成音を順番に上下する
というシンプルなものなんですが、非常に耳に残るフレーズです。
本来は1オクターブ下で演奏されているためポジションは違うんですが
コードフォームがイメージしやすいように、また視覚的に理解しやすいように
あえて1オクターブ上で記載しています。
赤丸がフレーズの音程です。
見事に各コードフォームの2〜4弦だけを使ったフレーズであることがわかりますよね。

上がってばっかりのパターン、または下がってばっかりのパターンだと
単調になるし、何よりコードの境目に1音以上の音程差が生まれてしまいます。
それが悪いわけではないけど。


このフレーズは
上がって下がって、とやることでコードの境目の音程差を1音にし
スムーズに繋いでいるんですね。
この曲が発表されて以降
他の曲ではこのアプローチが使いにくくなっちゃいました。
シンプルですがちゃんと計算された
センスのいいフレーズです。
このイントロで少年たちの心を鷲掴みにし、
歌詞でも鷲掴みにします。
0:38〜
ペガサス幻想 そうさ夢だけは 誰も奪えない心の翼だから
聖闘士星矢 少年はみんな 明日の勇者
聖闘士星矢 ペガサスのように 今こそはばたけ
男の子なら誰でも食いつきそうな歌詞です(笑)
男の子はみんなかっこよくなりたいし
強くなりたいと思っちゃうんですよ。
サビの冒頭、「聖闘士星矢〜」の部分でブレイク(楽器の音がなくなる)するのもいいですね。
ここを一瞬、空白にすることでドキッとさせられます。
子供むけのアニメソングとはいえ
かなり細かいところまで作り込まれた良曲なんです。
長年にわたり人気なのも納得できます。
最後に
僕は、というより僕らの世代の男は
この曲、このアニメにすごく勇気づけられたし、
たくさんの夢をもらいました。
ボーカルの山田さんが逝去されたことで
オリジナルの生歌を聞くことは叶わなくなりましたが、
音源や動画コンテンツなどを通して
これから先もたくさんの人に、そして新しい世代の人たちにも愛されていくことでしょう。
ED曲の「永遠ブルー」も紹介しておきます。
聖闘士星矢に熱い思い入れなどあれば気軽にコメントどうぞ★
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