先に断っておきますが、今回は
講師という人たち全般の愚痴のような記事になります(笑)
「講師あるある」なので生徒という立場の方は
ぜひご理解いただきたい内容です。
講師は生徒よりも知識量や経験があります。
それは間違いありません。
だからといって、全知全能でもないからね。

講師だって知らないことはあるんです。
困ること
プロミュージシャン・プロ講師である以上
沢山の音楽を聞いているし、沢山のミュージシャンを研究しています。
でもね、「僕はB’zを全く通っていない」でも書きましたが
世界中の全てのミュージシャンを知ることはできないし
そんな時間はないわけですよ。
生徒さんとの会話で困るのが
「◯◯の◾️◾️って曲があるじゃないですか〜、」
と、さもこちらが◯◯というミュージシャンを知っていて
◾️◾️って曲も弾けて当たり前かのように話が進むときです。
「なるほど、そういう曲があるんですね」
と言おうものなら、
「え?知らないんですか?有名なのに」
とくるわけですよ。
いや、知らんがな(笑)
なにをもって有名とするんですか?
あなたが有名だと思っているだけかもしれんでしょ?
と言いたいところですが。
弾けるか弾けないかでいえば、弾けますよ。
講師だもの。
耳コピでも、譜面を見ても。
よほど難易度がバカ高くないかぎり
大抵の曲はすぐに弾けます。
解説してくれと言われれば
すぐに解説できます。
でも、すぐ弾けるってのと
知っているってのは別の話でしょ。
ごく稀に、というか過去に一人だけこういう生徒さんがいました。
その方は他にもいろいろと問題ありというか
強烈に空気が読めない感じでしたが(笑)
1対1ではない
生徒さん側からすると
講師との関わりは1対1です。
もちろん講師側としてもレッスン中などは
1対1のつもりで真剣に向き合っています。
でも生徒さんは複数人います。
生徒さん全員の好むジャンル・ミュージシャン、それらの全曲はカバーしきれません。
可能な限り努力はしますけど。
図で解説します。
縦軸を知識の深さ、横軸をジャンルの幅広さとします。

講師は、広さも深さも生徒さんよりは遥かにあります。
あるジャンルの知識を深く掘り下げているタイプのAさん
あまり詳しくないが幅広く知っているタイプのBさん
初心者で広さも深さもあまりないタイプのCさん
そこそこ深く、そこそこ広いタイプのDさん
と、しましょう。
それぞれ特徴がありますが大抵の場合、講師は問題なく対応できます。
ところがね、よーく見てください。
Dさんがはみ出しているでしょう。(ピンク矢印)
こういうことが起こるんですよ。
たまにだけど。
ここはカバーできていないわけです。
生徒さんが10人20人、50人100人と増えていくにつれ
カバーしきれない部分というのが増えていきます。
確率的に。
そこをチクチク突っつかれてもね、っていう。
講師も発展途上
プロミュージシャンもプロ講師も
何かを極めきった人ではありません。
つまり、習得が終わったわけではない。
技術的にも知識的にもまだまだ発展途上なんです。
ほとんどのところで
生徒のみなさんより遥か先を行っているだけ。
僕個人としては
生徒さんとのやりとりで学んでいる点も沢山あります。
知らないミュージシャンのことだったり
新しい視点・発想だったり。
だから一緒に成長していく感覚なんですが
生徒さんの方からすると違うのかもね。
講師はなんでも知っている人
講師はなんでもできる凄い人
と思う方が一部いるようです。
講師は生徒よりは知識量が多い人
講師は生徒よりは多くのことができる人
なんです。
有名どころのプロミュージシャンでもそう。
インタビューなんかの発言を切り取って
「こいつプロの癖にこんなことも知らないのか」
とやる人がいますけど。
そういうこともあるってば(笑)
生徒側の対応
では、生徒さん側はどういう対応をすればよいか?
講師に対して
なんでも知っている人ではなく
自分よりは知識が多い人という見方をすれば、
ごく自然に対応方法はわかるはずです。
「あぁ、知らんのか」
と思えばいいだけ。
「◯◯ってバンドがいて、そのバンドの曲をやりたいんですけど」
って言えばいいだけ。
ただし、注意点があります。
ミュージシャンやバンドを知らないことがあってもOKですが
理論的なことや技術的なことに関してあまりにも知らないことが多いなと感じたら危険です。
そういう根本的なところが抜けているなら
講師としては質が高いとはいえません。
どういう知識はなくてもOKなのか
どういう知識はないとマズいのか
を見極めましょう。
最後に
僕はわりと知識欲が豊富なほうなので
自分の知らないことはなんでも知りたいと思うタイプです。
それでも知らないことはやっぱりあります。
講師の中には
「ワシはブルース一択じゃ!ブルースのことしか知らん!」
なんて人もいるでしょう。
そういう人はマジでそれ以外のこと知らないし
めちゃ上手いのに一般的常識は無い、とかだったりしますよ。
講師のタイプはそれぞれです。
あなたが特定の音楽を好み、それをすごく掘り下げているなら
そういう講師を探しましょう。
自分に合ったタイプの講師に教わるのが一番です★
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