Herpejji(ハーペジー)がすげー面白い

衝撃を受けました。

Herpejjiなる楽器を知ってしまったからです。

そこまで知名度は高くない楽器なので、情報は限られますが
できるだけその仕組みと魅力をお伝えしようと思います。

Herpejjiはかつてない革新的な楽器です。

Herpejjiとは

Herpejjiは、「ハーペジー」「ハーペジ」「ハーページ」などと言われますね。

アメリカのMarco di Lauro氏によって2000年ごろに考案・開発され
2008年ごろから本格的に製品化されます。(Marcodi Musical Products社)

herpejji

けっこう前やん!
知らんかった(笑)

海外では有名なプレイヤーもいるようですが
日本では本当に知名度が低いようで。

ミュージシャン界隈ならまだしも
一般的にはほぼ知られていないと言ってもいいでしょう。

あのStevie Wonderも使っているので
ファンの間では知られているのかもね。

Stevie Wonder
Stevie Wonder

Herpejjiの特徴

さて、Herpejjiはどういった楽器か。

まず弦楽器であることはわかります。

上から見ると洗濯板のようですね。

洗濯板

開発者のMarco氏も
製品が仕上がった瞬間に思わず、

「オーマイガー!センタクイタミタイダネ!」

とは言っていません。

最大の特徴は
弦楽器でありながらタッピング(指で押さえつける)で音を出すこと。

しかも、タッピングのみ

つまりバチやピックなどで
弦を“はじく”動作がないんです。

他の弦楽器はどうか?

弦楽器と一口にいっても色々なものがあります。

ギター、ベース、バイオリン系、ハープ、琴、琵琶、三味線。
バラライカ、胡弓などの多数の民族楽器。

すごく細かいことを言えばピアノも根本は弦楽器です。
楽器の難易度

んでこれらの弦楽器のほとんどは
“はじく”という動作が入ります。

弓を使うものは弓で“こする”。

バイオリンは特殊な奏法でピチカートなんかあったりしますが
これも指で“はじく”動作ですね。

ギターやベースではタッピングがありますが
タッピングのみで演奏することはほぼ無いといえます。

Eric Mongrain(エリック・モングレイン)とかはかなり特殊で
タッピングを多用していますが、それでも“のみ”ではありません。

ジミヘンのように歯で弾いたって
やっぱり弦を“はじいて”いるんです。
ジミヘンが嫌いだったけど

タッピングのみだとどうなるか

Herpejjiは純粋にタッピングのみで演奏されます

すごくシンプルに言うと、

指板面に垂直な軸を縦とした場合に
タッピングは弦を縦方向に動かす動作(赤丸の弦)
ピックやバチなどは弦を横方向に動かす動作(青丸の弦)
になります。

タッピングの方向、ピックやバチの方向

なんだ、それだけ?
と思うかもしれませんが。

弦の振動方向触れるもの(指、ピックなど)が変わるので
当然、音が変わります。

詳しい分析はできませんが
タッピングの方が全体的にまろやかなサウンドになるので
確実に倍音成分が変わっていると言えるでしょう。
倍音って?

そして、タッピングならではの奏法というものもあります。

通常のピック弾きだと、同時に出せる音は一つです。

「え?コードって一気に鳴らすよね?」

と思ったそこのあなた
ゲンコツです(笑)

コードは原理的に、一音の連続なんですよ。
ギターのコード弾きの本質 ~点ではなく面である~

ピック+指で弾くハイブリッドピッキングでないかぎり
“瞬間的”には絶対に一音しか出せません。

通常のコード弾きには必ず時間差が生まれるからです。

それに対して、タッピングだと
両手あわせて10本の指が使えます。

この10本の指を駆使して、複数の音を“同時に”鳴らせるんです。

ギターだと6音(弦が6本)
ハーペジーだと10音(弦はもっとある)
となります。

演奏するうえで
出せる音の数が違うというのはハーモニーの観点で大きな差になります。

まぁギターが劣っているとかって話ではないけども。

マイクは?

ギターやベースはピックアップ(マイク)で音を拾っています。

弦の振動を電気信号に変えている。
シングルコイルとハムバッキングの違い

一方、ハーペジーはピエゾ素子というもので音を拾っています。

同じくマイクの役割で
弦の振動を電気信号に変えています。

ところが面白いことに
ギターやベースは弦の振動がピックアップの磁界を乱すことによって信号を生み出しているのに対し、

ハーペジーのピエゾは
弦の振動によって起こる“圧”を検知し電気信号に変えているんです。

「え、圧?なんの圧?」

って思いましたよね。

ピエゾはギターでいうところのブリッジサドルのあたりに仕込まれています。
つまり弦が接している。

接しているところに振動が加われば、その接し具合=圧が変わりますよね?
この微妙は変化を捉えているんです。

ギターとハーペジーの原理の違い

んでもって
各弦にピエゾが仕込まれているからタッピングのみでもギターより音量が稼げる、というわけ。

最後に

いかがだったでしょう。

タッピングのみで発音する弦楽器という
かなり特殊な部類ですが、魅力十分ですよね。

機会があれば演奏してみたいと思っていますが
けっこう高いんだよ、これ(笑)

原理や仕組みを理解することも演奏の向上につながります。

楽器自体の理解もそうだし、身体の動かし方の理解も大事です。

身体操作から演奏を考えるレッスン
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