AI音楽が腰抜かすレベル ~音楽が滅ぶ~

頭が追いつきません。
シャレにならない。

以前もチラッと音楽生成AIを紹介しました。
このときはまだ脅威と思っていなかったんですよ、個人的には。
ChatGPTがめちゃくちゃ面白い ~音楽生成にも使える~

しかし、短期間でヤベーことになっています。

AIが人類を滅ぼすなんて言う人もいますが、

最初に滅ぼされるのは音楽かもしれません。

音楽生成AIとは

AIとは
「元気ですかー!?」でお馴染みのプロレスラー

ではなく(笑)
Artificial Intelligence、つまり人工知能です。(2回目)

学習型のコンピューターが様々な情報をインプットし
人間と同等、あるいはそれ以上のアウトプットを行います。

広告やテレビCMなんかも
AIで生成された画像や映像がチラホラ出てきていますよね。

音楽に関していえば
「こういうイメージ」
「ジャンルはこれ」
「この歌詞で」

ってプロンプト(命令文)を入れてやれば
ものの数秒で“そういう曲”ができあがります。

もちろん、一発で自分が納得いく形になることのほうが少ないですが
軌道修正を繰り返すうちに精度は上がっていきます。

んで最近は
「作曲」だけでなく「アレンジ」ができるようになってきまして。
作曲とアレンジの違い ~作曲は誰でもできる~

このレベルがヤバイのなんの。

作品として通用する、流通させることが可能なレベルです。

度肝抜かれたやつ

では、個人的に度肝抜かれたAIアレンジをいくつか紹介します。

もちろん
僕が把握している範囲での紹介です。

EZ DO DANCE

小室哲哉さん作曲の
TRF「EZ DO DANCE」

これを“ファンキー・ソウル”バージョンとしたAIアレンジです。

やばくね?

原曲もかっこいいですが
正直、こっちのほうがテンションがブチ上がるのは僕だけではないはず。

原曲はこちら。

今夜はブギー・バック

小沢健二 feat.スチャダラパーの名曲
「今夜はブギー・バック」

これ、流行りましたよねー。

「よくなくなくなくなくなくない?」
って、しょっちゅう言ってた(笑)

これもすごいでしょ?

原曲のアンニュイな感じとは一味違い
よりファンキーに、ダンサブルになった感じ。

MONKEY MAGIC

Godiego(ゴダイゴ)の名曲
「MONKEY MAGIC」

こちらは原曲のファンキーさは残しつつ
よりダンサブルに、より現代的なサウンドにアレンジした感じ。

若干のやかましさはあるものの
非常にカッコいいです。

原曲はこちら。

夏の日の1993

夏になったら聞きたくなる「夏の日の1993」
男性二人組ユニットclassですね。

タイトルどおり1993年のリリースです。

この頃の夏は今とは違い
まだ爽やかさのある夏だったような気がします。

今とかひたすら蒸し暑いだけだからね・・・

その爽やかな夏を加速させるような
透き通った声の女性ボーカルバージョン。

あまり大幅なアレンジを加えず、方向性も変えず
いい意味で期待を裏切らないアレンジです。

個人的には
歌詞の「普通の女と思っていたけど〜」って部分が
妙にインパクトがありました。

原曲はこちら。

愛が止まらない

女性二人組ユニットWinkの「愛が止まらない」

いわゆる「V系もの」のアレンジはつまらないものが多いんですが
これは妙にしっくりきました。

これはこれでアリかな、と。

そもそもWinkのこの曲自体が洋楽のカバーだから、ってのもあるかもしれないです。

メロディとの親和性というか。
ロックなアレンジでもいける、っていう。

Winkバージョンと
さらにその原曲のKylie Minogue(カイリー・ミノーグ)バージョンはこちら。

Automatic

さて、ここから少し毛色が変わってきます。
よりエスニックなアレンジです。

宇多田ヒカルのデビュー曲「Automatic」
この曲をインド音楽風にしちゃいます。

女性ボーカルの曲なのに
あえて男性ボーカルっていう。

しかも、ちゃんと?
インドの男性っぽく聞こえる。
なんか喉の締め具合とか。

よくわからんけど(笑)

原曲はこちら。

夏祭り

ガールズバンドWhiteberryの「夏祭り」です。

まぁ世代的にはJITTERIN’JINN派なんですが・・・
まぁそこはいいか。

もうこれ、ほんとヤバイよね。

こうなると
動物丸焼きにしている焚き火を、村人全員で囲っている祭りだよ(笑)

原曲はこちら。
WhiteberryバージョンとJITTERIN’JINNバージョン。

二段階で仕上げている

上記で紹介したようなものから
更に進化させたものがこちら。

またもや小室哲哉さん系ですが
TM Networkの「Get Wild」をMadonna(マドンナ)風にアレンジ。

前の項目で紹介したものは
ただ単に原曲をAIアレンジしたものでした。

ロック風とか
インド音楽風とかね。

アレンジの方向性は任意。
つまり、作成者とAIのさじ加減。

ところが、これは「Get Wild」をマドンナの声で
“マドンナが発表した曲っぽく”アレンジしたもの。

マドンナの曲にありそう、って思っちゃう。

わかりますか?

単にアレンジするだけでなく
マドンナの今までの曲の傾向や方向性を分析してから
それに沿うようにアレンジするという二段階の作業なんですよ。

原曲はこちら。

もう一つ。こちらも同じように
馬渡松子さんの「さよならbyebye」を玉置浩二さんが歌った風です。
歌詞の意味を考える ~「さよならbyebye」編~

もう何がなんだか(笑)

玉置浩二さんはその昔、サザエさんとか歌っているから
マジでこれありそうって思ってしまう。

原曲はこちら。

このまま食われるのか

AIの進化は目覚ましいです。

単に別ジャンルにアレンジするとか
アレンジする速さ
で勝負するなら、

もはや人間に勝ち目はないでしょう。

だってコンピュータだもの。
処理能力で勝つわけがない。

相田みつをなら
「勝つわけないじゃないか。コンピュータだもの。」
って書きますよ(笑)

でもね
まだまだ人間に分があると思います。

なぜなら
AIは楽曲の世界観を考えていないから。

楽曲で一番大切なもの ~ダメなミュージシャンとは~」でも書きましたが
クリスマスにふられる切ない男の失恋ソングを
アイドルがキャピキャピ歌ったってしょーもないんですよ。

それと同じで
AIアレンジ作品は「原曲の世界観はガン無視
というものが多く見受けられます。

上記で紹介してきたものは
そのへんも少しはマシなやつです。

世界観の重視・表現という点では
ダメなものが多い。

あと、歌が上手すぎる

ここなんですよ、人間がやる意味は。

世界観の表現って
完璧な音程とか正確な演奏とか、そういうことじゃないんです。

甲本ヒロトさんの歌が
なぜ人の心を打つか、ってこと。

甲本ヒロト

多少リズムや音程がよれても
感動するライブがなぜあるのか、ってこと。

完璧すぎるものや、美しすぎるものは
どこか違和感を感じちゃうんですね。

甲本さんご自身も
「僕より上手い人は沢山いるけど、僕みたいに歌えるのは僕だけだよ」
みたいなことを過去におっしゃっています。

最後に

人間くささが人間の良さです。

レコーディングの仕事などで
リズムを完璧に弾いたテイクは、意外とボツくらったりします(笑)

AIが人間くささを出せるようになったら
その時は音楽が滅ぶかもしれません。

個人的には
その最後の一線は越えられないものと思っています。

AI音楽好きと、人間の制作した音楽好きと。

二極化していくかもしれませんが
人間の制作したものが完全に滅ぶことはないと願っています。

そこに“不完全さ”が存在する限りね。

どうやれば人間らしい演奏になるのか。
魅力的な演奏になるのか。

これは日頃の意識が大事です。
まぁ技術もいるんだけど。

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