C3?C4?mid2C?音名がややこしい理由 ~ルールと一覧で覚えよう~

メートル?
ヤード?
尺?

何事も基準って大事です。

日本では数を数えるときに10進法で数えます。
1〜9まで数え、10で位が切り替わる
以後、その繰り返しなので合理的です。

フランスでは1〜16まで数えて17で切り替わるんだったかな。
んで60より上は20進法になるという
日本人には理解できない基準になっているようで。

基準が違えば感覚が変わるし
そもそも話が通じなかったりしますよね。

音楽においてもわけのわからん基準が存在します

マジで統一してくれよ(笑)

混乱している人も多いと思うので
ここらで一発、解決しましょう。

音名の基準

音楽には音名があります。

音名とはその名の通り
「音の名前」です。

とかとか
ファイトのファとかね。

んで一般的には音階(音の並び)は12個で
ドからシまでいったら一周回ってまたドに戻ります。

ここまでは皆さんご存じでしょう。

ところがこの“一周回って”ってのが厄介なんですよ。

これだと音の名前はわかっても
音の“高さ”がわかりません

そう、音には高さ
つまり「音程」があります。

だから高さがわかるように
音程にも基準を設けましょうよ、って話になりました。

音の高さの基準

音の高さをピッチといいます。

このピッチに国際的な基準が設けられています。

ここからは鍵盤でイメージしていきましょう。

中央ド
いわゆる“真ん中のド”とか言われるやつですね。

鍵盤と中央ド

幼少期から鍵盤を習ったりすると
まずここを覚えさせられます。

ここがメインのドだよ、と。

これが国際的な基準では
C4」となりました。

このドから次のシまでが「4」の階層
それぞれC4、D4・・・B4となります。

SPNの中央ド、および階層

それより上は5の階層、中央ドより下は3の階層となります。

ちなみにこの国際的な基準を
科学的ピッチ表記Scientific Pitch Notation)から
SPNと言ったりします。

混乱の原因1 別基準

さて、話がこれだけなら良かったんですが
世の中を混乱させる別の基準が存在します。

それが「日本式音域表記」というもの。

「mid1A」とか「hiC」とかです。

まぁ、midとかhiなんで
「真ん中〜」とか「高い〜」ってのはイメージしやすいんですが。

midは「1」と「2」があるし
hiはただの「hi」と、更に高い「hihi」があります。

もちろん低い方は
「low」とか「lowlow」など。

ややこしいですよね・・

これ、日本のボーカリスト界隈で広まったものらしく
国際基準でもなんでもありません。

日本独自のものです

んで中央ドは何になるかというと
mid2C」です。

日本式音域表記の中央ド

mid2より低いほうが「mid1」の階層
mid2より高いほうが「hi」の階層になります。

混乱の原因2 切り替わり

別基準があっても
それぞれが何に対応しているか覚えればいいじゃん、と。

C4=mid2Cなんでしょ?
そう思いますよね。

確かにそうなんですが、混乱する原因の2つめに
切り替わる位置が違うというものがあります。

先に述べた国際基準SPNのほうは
Cで階層が切り替わります

C3〜B3ときて、次がC4〜B4、と。
切り替わる位置がBとCの間なんですね。

SPNの切り替わり位置

非常にわかりやすい。

んで次に述べた日本式はというと・・・

なんとAで切り替わるんです。
つまりG#とAの間

なんでやねん(笑)

日本式音域表記の切り替わり位置

mid2A〜mid2G#ときて
次がhiA〜hiG#となる。

なんでこうなったかというと、

チューニングの基準はAだし(=440Hz)
音名がABCなのも、元々ド(C)ではなくラ(A)から数えていたからなんです。

Aが基準・スタートなら
ここが切り替え位置だよね、っていう。

ド〜シまで数えて一周する感覚の現代人にとっては
なかなかピンとこない境目ですよね。

ドを基準にすると、mid2Aとmid2G#をパッと見たら
mid2Aの方が高いように感じてしまいます。

mid2Aとmid2G#のややこしさ

実際はmid2Aの方が低いのに、です。

混乱の原因3 謎の抵抗勢力?

もしかしたらこれが最大の混乱の原因かもしれません。

国際的な基準、SPNで
中央ド=C4と述べました。

ところが
中央ド=C3としちゃった人たちがいるんです。

なんでやねーん!2回目(笑)

日本のシンセメーカーの多くが、この中央ド=C3を採用しています。

つまり、SPNと1オクターブ完全にズレちゃってる。

まぁ国際基準に抵抗したとかではなくて
そもそも基準の統一がなされていなかったって事情があるんですよ。

んで各社それぞれ好き勝手基準を作って
MIDIとかDTM(DAW)とかも普及してきて「さぁ基準でも作ろうか」ってなったから
ややこしくなっちゃった。
DTMは楽曲制作のハードルを下げたわけではない

ある程度、時間が経ってから基準を設けて統一するってのは
よくある話です。

Wi-Fiしかり、USBしかり。
VHSとベータとかね。

若い子は知らんか(笑)

統一しきれれば問題ないんですが
統一しきれずにいるとややこしいだけになります。

最後に

国際基準SPN
SPNと1オクターブのズレ
日本式音域表記
切り替わり位置の違い

これらのせいで、かなりややこしくなっています。
というわけで一覧で確認しましょう。

もう、そういうもんだとわりきって
覚えるしかないですこれは(笑)

こんなかんじ。

SPNと日本式音域表記の比較表

中央ドはピンク、切り替わり位置は赤線。
黒鍵はG#だけ表記しています。(切り替わり位置のため)

別に覚えなくても、音楽をやるうえで支障はないです
ほとんどの人はね。

でもDTMをやる人やシンセを扱う人、僕のような講師の方などは
覚えておいて損はないでしょう。

あとボーカリストは自分の声の音域の目安になりますね。
あくまで日本でしか通じないですが。

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こういった幅広い知識の解説もやっています。

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